広島・林が6年目の“大変身”を期す!! 筋肉を鍛えながら5キロ減量「いい打球が飛んでいく」

[ 2024年1月21日 05:45 ]

広島・林
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 広島・林晃汰内野手(23)が20日、マツダスタジアム隣接の室内練習場で自主トレを行い、昨季終了時の体重100キロから現時点で5キロの減量に成功したことを明かした。三塁の定位置奪取を目標に掲げる若き大砲候補。攻守両面で切れを出すべく、ウエートトレーニングに励んで数字に反映させた。加えて打撃フォーム改造にも着手し、重さ、長さが異なる5本のバットを駆使してフォーム固めも推進中。6年目の“大変身”を期し、貪欲に挑戦を続ける。

 シャープになった体と精かんさを増した表情から林の覚悟が伝わってくる。今オフはこれまで積極的には取り組んでこなかったウエート、体幹トレーニングなどに励んで肉体改造を図り、昨季終了時から5キロ減に成功。“変身”を遂げた男は、その狙いを明かした。

 「100キロから95キロになりました。去年動けなかったところがあるので、絞って、動ける体をつくりたいと思った。ウエートトレーニングはこれまであまりしていないですけど、体全体を使って、今まで(鍛えて)ない筋肉を鍛えたりしていたので、そこは良かった」

 昨季は2年ぶりに1軍出場を果たすも、出場20試合で打率・207、1本塁打、5打点と悔しい結果に終わった。特に夏場に「体が重くて、バテた」ことを反省。それを今季に生かすべく、減量を決断した。打撃向上に加え、軽快な動きが求められる三塁の定位置を奪うためにも、体に切れを出すことをテーマにトレーニングを積んできた。その結果が、今のボディーだ。

 「(体重が減ったことで)違った感覚でバッティングもできている。“いい打球が飛んでいくな”というイメージがある。長打をなくさず、(確率を)上げられるようにするには、どうしたらいいか考えてやっている」

 体重を落としても、持ち味である飛距離は落とさない。体の切れに加え、技術面では打撃フォーム改造に着手。スイング軌道の修正と、バットを最後まで振り切り、球に力を伝えるための体の使い方を模索している。練習では長さ85・5センチ、重さ約890グラムのバットを基準に重さ、長さが異なるバットを5種類ほど使用。「どのバットでも同じ形で振り切れるように。体のブレを少なくしたい」とフォーム固めに努める。

 昨年10月のフェニックス・リーグでは出場機会増に向け外野に挑戦した。だが今は三塁一本で勝負する覚悟。減量と打撃フォームの“大変身”は不退転の決意を表す証でもある。

 「本当に三塁を守りたいと思って、オフを過ごしている。“レギュラーを獲るんだ”という気持ちでやっている」。21年には2桁10本塁打をマークも、以降は伸び悩む。殻を破るためにも、挑戦を続け、道を切り開く。 (長谷川 凡記)

 《腹八分目を意識》短期間で5キロ減に成功した“林流ダイエット術”のキーワードは、「腹八分目」と「適度」!?食事面の工夫について「ご飯も1回(の食事)で、おなかいっぱいにならないように食べている。腹八分を意識している」と話し、白米の量も茶わんに8割ぐらいの量を心がけるなど減量のために我慢しているという。半面、ストレスをため込まないため「甘い物は食べないとやばい。甘い物を食べないとなると逆にたくさん(食事を)食べてしまうので、甘い物は適度に食べている」。“抜け道”をつくることも減量成功の秘けつかもしれない。

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