侍ジャパン・藤原 1番で存在感“3安打” 2番岡林との「フジバヤシ」で打線けん引だ

[ 2023年11月11日 05:15 ]

練習試合   侍ジャパン0―1巨人 ( 2023年11月10日    SOKKEN )

<巨人・日本代表>初回、安打を放つ藤原(撮影・藤山 由理)
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 「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ」(16~19日、東京ドーム)に出場する侍ジャパンは巨人と練習試合を行い、1番に座った藤原が存在感を発揮した。井端監督の初対外試合で本番を想定した起用に、タイブレークの10回の安打を含む“3安打”で一発回答した。

 「アピールをしていかないといけない。ヒットが出て良かった」

 初回。追い込まれながらも鋭く中前へはじき返した。5回の第3打席では、ファウルで粘り、カウント3―2から12球目を右前へ。「いい投手はなかなかヒットを打つのは難しい。粘って、何とか球数を稼げるように」。思い切りの良さと粘り強さ両方を見せ、理想の1番打者の働き。打撃好調と抜てきした指揮官も「追い込まれても、自分のカウントに持っていく。素晴らしかった」とうなった。

 本番で採用されるタイブレークでも、つなぎの姿勢でミスをカバーした。無死一、二塁で先頭の代打・石橋がバントで送れず。1死一、二塁となったが、藤原が左前打でつなぎ、2番岡林の2点打を呼んだ。この日は1打席でも多く打たせるため、勝敗は度外視してノーサイン。井端監督が金子ヘッドコーチと場面でのサインを想定しながら見ていた中で、フォア・ザ・チームの姿勢も示した。

 中日での現役時代には荒木雅博氏との二遊間だけでなく1、2番でも共に活躍し「アライバ」と呼ばれた井端監督は、1、2番に高い出塁率を求めていく考え。走力もあり、好打の1番・藤原、2番・岡林の「フジバヤシ」がヤング侍を先頭で引っ張ってくれそうだ。(小野寺 大)

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