トータルテンボス藤田 日本の野球は脱スモールベースで進むのか「パワーでも対抗できたのが今年のWBC」

[ 2023年11月11日 18:52 ]

「トータルテンボス」の藤田憲右
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 高校野球大好き芸人のトータルテンボス・藤田憲右(47)が浦和学院の森士元監督のYouTube「森士チャンネル」に出演。日本野球のスモールベースボールからの脱却について議論した。

 藤田は「今まではパワーが足りなかったのでスモールベースボールで世界と戦わざるを得なかったが、この20年、30年でパワーも対抗出来ることになった。それが今年のWBC」と指摘した。

 「侍ジャパン」は、U―12(12歳以下)からトップチームまで年代別の日本代表チームを一貫性のあるコンセプトで強化、組織する建前がある。

 U―12日本代表の井端監督もトップチームの栗山監督が掲げたパワー野球と同じ意識を持って、「バントをやるつもりはない」と脱スモールベースボールでチームをつくった。

 ところが今夏に台湾で開催されたW杯に出場したU―18日本代表の馬淵監督(明徳義塾)はバントの出来る選手を中心に選ぶなどスモールベースボールで挑んだ。

 一貫性が必要なはずの年代別代表で、U―18世代だけはチームのコンセプトが違った。

 ただ、U―18日本代表に指導者としてかかわった経験がある森氏は「バットが金属から木に変わり、甲子園が終わって期間も短い。その条件で勝つことを求めるならスモールベースボールという選択は仕方ない」と説明した。

 森氏は「本音ではパワーでも通用するところを見せたいが、(絶対勝利を求められるので)現実的には仕方ない。結果的に(今年のW杯は)世界一になったが、それが正解でもない」と続けた。

 現在、メジャーで活躍する大谷翔平や藤浪晋太郎らがU―18世代のときは優勝していない。

 藤田は「優勝出来なかったがその当時の選手が今トップチームで活躍しているということで答えが出るみたいなこともありますよね」と話した。

 森氏は「成功体験ではないが経験値になっている」とパワー勝負で負けることが成長につながることもあると指摘した。

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