オリックス・若月 ポジション争う同学年の「ライバル」森友哉の存在とは…

[ 2023年11月11日 07:15 ]

リーグ優勝時、記念撮影する(左から)石川、森、若月、山岡、頓宮(2023年9月20日 撮影・須田 麻祐子)
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 【スポニチ本紙単独インタビュー後編】オリックスのリーグ3連覇に貢献した若月健矢捕手(28)の本紙単独インタビュー後編。国内フリーエージェント(FA)権を取得しながら早々に残留を決断した心境、中嶋監督や同学年のライバル・森への思いを語った。(聞き手・中澤 智晴、山添 晴治)

 ――今年は国内FA権を取得しながらも残留。決め手は。
 「やっぱり若い頃から育ててもらったんで、裏切れないという気持ちが強かったです。強いチームというのももちろんですし、中嶋監督の下でやるのはすごく勉強になるので」

 ――宣言していれば争奪戦も。
 「そうなっていた自分も見てみたかったですけど、まだ28歳。もう1回(再取得)あると思って。まだまだ僕のピークは先だと思っているので」

 ――中嶋監督はどんな監督。
 「あまり監督という感じはしない。本当にフレンドリーだし、今まで見たことのないような監督ですね。2年前に“お前は2割2分のバッターだ”と言われた。当時は1割5分ぐらいだったんですけど、そこから一気に上がって。“そんな打者じゃねえだろ”という感じで、褒めているのかどうか分からなかったけど、結果的にその年2割1分4厘で、監督の見立ては確かでした(笑い)」

 ――打撃面では73安打、6本塁打はキャリアハイ。特に右方向への打球が伸びる。
 「去年から、監督や打撃コーチとやってきたことが、ちょっとずつ形になってきました。構えた時に体の後ろにバットが入っていたのを“体の近くに置いておけ”と言われて。右方向は、高校時代のグラウンドがライトの方が狭かったんで。レフトが広くて、ライトにばかり狙っていたのでそれのおかげかなと。基本的に逆方向に打った方が率も伸びるし、走者も進むので」

 ――今季、強力なライバルの森が加入した。
 「10年前の自分に言っても、信じられないと思う。高校ジャパンでも一緒にやったし、ライバルチームの西武にいた。まさか、同じユニホームを着るとは。やっぱり素晴らしい選手。友哉がいるから、もっとやらなきゃという気持ちにもなります。ご飯もよく行ったりするし、仲もいいです」

 ――中嶋監督も、うまく併用している印象。
 「友哉もキャッチャーをもっとやりたいだろうし、僕もそこに慢心はないです。今年は、友哉が1年目。僕の方がオリックスの投手を知っていた。来年はもっと厳しい競争になると思っています」

 ――長いシーズンが終わった。
 「睡眠の質が上がると思います。シーズン中は寝ているのか寝ていないのか分からない。考えないようにしているけど、やっぱり考えてしまうんで。やっと何も考えずに寝られます(笑い)」
 =終わり=

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