広島・菊池涼介 GG賞連続受賞セ単独最多「11」ならず… 守備率は7厘上回るも出場試合で大きな差

[ 2023年11月10日 19:17 ]

広島・菊池
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 守備の名手を決める「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が10日、発表された。38年ぶり2度目の日本一を果たした阪神からセパ合わせて最多となる球団初の5人が同時受賞。昨年までセ・リーグ最多タイとなる10年連続10度受賞していた広島の菊池涼介内野手(33)は、阪神の中野拓夢内野手(27)にわずか3票差でセ単独最多連続受賞を逃した。

 二塁手は、中野が110票で初受賞、菊池は107票、3位の巨人・吉川が70票で3位だった。過去の同賞連続記録は福本豊(阪急)が12年連続(1972~83年)で1位、2位は10年連続で菊池の他に、山本浩二(広島、1972~81年)、秋山幸二(西武―ダイエー、1987~96年)の3選手。今回、菊池が受賞していたらセ・リーグ単独最多だった。

 また、今季の菊池は116試合に出場し守備機会は550で失策3の守備率.995(1位)、中野は143試合にフル出場し守備機会779で失策9の守備率.9884(3位)だった。菊池は守備率では7厘上回ったが、全試合に出場した中野への総合的な評価が上回った形となった。ちなみに、今回の票数で3位の吉川は125試合に出場し守備機会616で失策5の守備率.992(2位)。フル出場ではDeNAの牧秀悟が守備機会751で失策9の守備率.9880(4位)だった。

 セ・リーグは、守りの野球を推し進めた岡田阪神の守備力が改めて証明された。坂本、大山、中野、木浪は初受賞。近本は3年連続の受賞となった。38年ぶり2度目の日本一に輝いた阪神勢が躍進する中、DeNA勢も奮闘。投手が東、三塁手で宮崎、外野手で桑原と3選手が受賞した。残り1人は外野手で中日の岡林が2年連続2度目の受賞。その結果、広島、巨人、ヤクルトの3球団が受賞者なしに終わった。セ・リーグで3球団が受賞者なしに終わったのは2006年の中日5人(川上、谷繁、荒木、井端、福留)、阪神2人(シーツ、赤星)、ヤクルト2人(岩村、青木)以来17年ぶりとなった。

「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者は以下の通り。

 【セ・リーグ】
投 手 東  克樹(DeNA)初
捕 手 坂本誠志郎(阪神)初
一塁手 大山 悠輔(阪神)初
二塁手 中野 拓夢(阪神)初
三塁手 宮崎 敏郎(DeNA)5年ぶり2度目
遊撃手 木浪 聖也(阪神)初
外野手 近本 光司(阪神)3年連続3度目
    岡林 勇希(中日)2年連続2度目
    桑原 将志(DeNA)6年ぶり2度目

 【パ・リーグ】
投 手 山本 由伸(オリックス)3年連続3度目
捕 手 若月 健矢(オリックス)初
一塁手 中村  晃(ソフトバンク)4年連続4度目
二塁手 中村 奨吾(ロッテ)2年ぶり3度目
三塁手 宗  佑磨(オリックス)3年連続3度目
遊撃手 源田 壮亮(西武)6年連続6度目
外野手 辰己 涼介(楽天)3年連続3度目
    万波 中正(日本ハム)初
    近藤 健介(ソフトバンク)初

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