西武・ドラ3杉山 横浜高の偉大な先輩“松坂の道”歩む 剛球目標「伸びと切れのある球を投げたい」

[ 2023年11月10日 05:30 ]

横浜高校の先輩、松坂大輔氏のタオルを手に記念撮影する杉山(撮影・大城 有生希)
Photo By スポニチ

 大先輩と同じ道を歩む――。西武からドラフト3位指名を受けた横浜高の杉山遥希投手(18)が9日、横浜市内の同校で指名あいさつを受けた。

 制球力を武器に1年時からエースの看板を背負った左腕の目標は、同校から西武入りした偉大な先輩・松坂大輔氏(本紙評論家)。「西武はOBの松坂さん、涌井さん(現中日)が活躍されたイメージが強い。1年目から1軍で完封できるよう頑張りたい」と誓った。

 杉山にとって松坂氏との関わりは深い。中学時代に所属した東京城南ボーイズの大枝茂明監督は松坂氏の江戸川南リトルシニア時代の恩師。松坂氏は右投げだが当時から「動画を見て松坂さんは常に頭にある存在」と振り返る。

 特に影響を受けたのは「投げっぷり」で「伸びと切れのある球を投げたい」と意気込む。大先輩の剛球に一歩でも近づくのが目標で、同席した潮崎哲也球団本部編成グループディレクターも「先輩の歩んだ道を歩んでほしい」と期待する。

 以前、松坂氏は杉山について「彼の素晴らしさは試合終盤の苦しい場面でもう一段、ギアを上げられるところ。“まだこんな力が残ってるのか”と思わせる。先発投手に必須の資質」と評していた。偉大な先輩は高校野球、プロ野球、そしてメジャーでも活躍したレジェンド。そのDNAを受け継ぐ杉山が、新たな「怪物伝説」をつくる。(秋村 誠人)

 ◇杉山 遥希(すぎやま・はるき)2005年(平17)9月23日生まれ、東京都江戸川区出身の18歳。小学1年から「篠崎アトムズ」で野球を始め、小6時にジャイアンツJr入り。篠崎中では「城南ボーイズ」でプレー。横浜高では1年春からベンチ入りし、1、2年夏はともにエースとして甲子園出場。3年夏は神奈川大会決勝で慶応に逆転負けを喫した。1メートル81、80キロ。左投げ左打ち。好きな言葉は「未完成」。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年11月10日のニュース