上原浩治のチームメートがレッドソックス編成本部長就任、イェール大分子物理学&生化学専攻の秀才

[ 2023年10月25日 15:15 ]

フェンウェイ・パーク
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 カブスのアシスタントGMクレイグ・ブレスロー(43)がレッドソックスの編成本部長に就任することが決まった。24日(日本時間25日)スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が詳細に報じている。

 現役時代は左腕のリリーフ投手でメジャーで12シーズンに投げ576試合に登板、23勝30敗8セーブ防御率3・45の成績だった。13年はレッドソックスで上原浩治、田沢純一とともに世界一に貢献。61試合に登板し、5勝2敗、防御率1・81だった。球界きっての秀才で、アイビーリーグのイェール大で分子物理学と生化学を専攻している。

 17年シーズンを最後に現役引退。19年にセオ・エプスタインに誘われカブスのフロント入り。与えられた仕事は、同球団の投手のスカウティングと育成のシステムを変革すること。13年から19年、同球団は野手のスターを立て続けに輩出し16年に世界一に輝いたが、一方で生え抜きの投手がほとんど育たなかった。特に獲得した投手の球速が育成の過程で上がっていかないのが問題だった。

 ブレスローは投手力開発の三本柱に「球速、ボールの動き、コントロール」を挙げ、特に第一段階は球速を上げることに特化、新しいプログラムを作り上げた。球界の中では投球術などピッチングのニュアンスを教えた方が良いという考え方もあるが意に介さなかった。

 結果、今季は生え抜きの左腕ジャスティン・スティール、ジョーダン・ウィックス、右腕ハビエル・アサドらがメジャーで活躍するようになっている。仕事ぶりが高く評価され、カブス球団内での発言力も増してきていた。レッドソックスは前任のハイム・ブルーム編成本部長がファームシステムを立て直し、19年に下から5番以内の評価だったものをトップ5に引き上げた。

 しかしながら、投手の若手有望株は育っていない。そこでカブスで実績を挙げたブレスローに白羽の矢が立った。加えてブルーム編成本部長下では、4年で3度も地区最下位だっため、地区優勝とポストシーズン進出も期待されることになる。

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