阪神・上本博紀氏のコーチ就任を発表　岡田監督から「一緒に頑張ろうと。背筋が伸びました」

コーチ就任が決まりガッツポーズで意気込む上本博紀氏　（撮影・後藤　大輝）　
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　阪神は25日、同OBで今季は阪神タイガース「Women」の監督を務めた上本博紀（37）氏のコーチ就任を発表し、この日の午前から西宮市内で就任会見を行った。

　背番号は未定。11月1日から高知県・安芸で行われる秋季キャンプから指導にあたる予定で、同席した嶌村聡球団本部長は「（現状は）野手コーチ就任ということで。（具体的な担当を含めた）組閣は日本シリーズ後にすみやかに。考えてやっていきます」と説明した。

　上本氏は早大から08年ドラフト3位で入団。プロ野球選手として小柄な体格ながらパンチ力ある打撃で数多くの勝利に貢献した。2年目の10年に1軍初出場を果たすと、選手会長に就任した14年には二塁のレギュラーに定着。自己最多の131試合に出場したが、常に不運なケガに見舞われて苦しんだ。

　20年オフに現役引退し、以降は球団のアカデミーコーチや女子野球の監督で指導。「（今は）不安とか緊張感とかでいっぱいです。女子野球を離れるさみしさみたいなものも出てきています」と語った。

　早大の大先輩にあたる岡田監督には日本シリーズ前ということもあって電話で報告。「一緒にユニホーム着て、一緒に頑張ろうという言葉をいただきました。ちょっと背筋伸びたとこがあります」と話し、虎党へ向けて「器用にできたりとか口もうまいとか、そういうことはできないタイプですけど、毎日コツコツ一生懸命、タイガースのために頑張っていきたい」と意気込んだ。