巨人・山崎伊織 プロ初の2桁勝利スルリ…“5度目の正直”ならず 菊地が勝ち越し許す

[ 2023年9月20日 20:55 ]

セ・リーグ   巨人―阪神 ( 2023年9月20日    甲子園 )

3回無死三塁、山崎伊は阪神・中野に左前適時打を浴びる (撮影・後藤 大輝) 
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 巨人の3年目右腕・山崎伊織投手(24)が阪神戦(甲子園)で今季21度目の先発登板。6回6安打2失点と好投して自身初の2桁勝利となる今季10勝目の権利を得て降板したが、リリーフ陣が勝ち越しを許して“5度目の正直”とはならなかった。

 8月12日のDeNA戦(東京D)で今季9勝目をマークしたが、初の2桁勝利を前に4戦足踏み。前回登板した9月12日の阪神戦(甲子園)では8回で8三振を奪い、3安打無四球1失点と好投してプロ初完投するも打線が無得点に封じられ、今季4敗目を喫していた。

 そこから中7日でのマウンドは、前回と同じ敵地・甲子園での阪神戦。登板前の初回に幸先良く1点先制してもらい、初回を3者凡退で立ち上がった。

 2回に大山、佐藤輝の連続長短打で無死二、三塁のピンチを招き、坂本の遊ゴロの間に失点。1―1で振り出しに戻ると、3回には先頭の近本に投じた真ん中付近の直球を左中間へ三塁打とされ、続く中野には前進守備の三遊間を抜かれる左前適時打で1―2と勝ち越しを許した。

 だが、打線が7回、ようやく山崎伊の好投に応える。先頭の丸が相手先発左腕・伊藤将からバックスクリーンへ起死回生の同点18号ソロを叩き込むと、18日のヤクルト戦(東京D)で自身初のサヨナラ打を放っていた増田大が左翼線二塁打で出塁。犠打で1死三塁となってから山崎伊の代打・梶谷が二ゴロを放ち、増田大がヘッドスライディングで勝ち越しのホームに飛び込んだ。

 山崎伊はベンチで満面に笑みを浮かべて大喜び。早くもチームメートから頭をなでられるなどもみくちゃにされた。

 だが、3―2で迎えた8回に3番手右腕・菊地が2死走者なしから4番・大山に四球。佐藤輝の二塁打で2死二、三塁とピンチを広げると、ノイジーに中前2点適時打されて勝ち越しを許し、山崎伊の10勝目が消滅した。菊地はここで降板。山崎伊はベンチ前に出て即座に菊地に駆け寄り、チームメートを労っていた。

 山崎伊の投球内容は6回で打者25人に対して97球を投げ、6安打2失点。3三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は148キロだった。

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