阪神・森下、強肩発動!7回2死一、二塁でDeNA・大和を補殺 3三振も「守備は100%を目指せる」

[ 2023年9月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―1DeNA ( 2023年9月17日    甲子園 )

<神・D>7回、宮崎の右前打で森下は本塁へ好返球する(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・森下が、満員の甲子園で強肩を発動した。7回2死一、二塁、代打・宮崎の右前打を処理すると、本塁へワンバウンドのストライク返球。二塁走者・大和の突入を、その手前で難なく刺した。

 「チャージもしっかりできて、送球にいくまでの体勢もいい形で取れた。あとはホームに向かって投げるだけでした」

 零敗を喫した試合にあって、数少ない見どころとなったワンプレー。ルーキーが魅せた躍動に、スタンドからは歓声と拍手が起こった。売りは豪快な打撃だけではない。遠投100メートルの強肩を生かし、苦しい時のチームを救う献身的な守備も持ち味の一つ。岡田監督も「あれ、バックホーム態勢してなかったんやで。別にええって。複数ランナーやったから」と打ち明けたが、森下は相手の1点を阻止するため、フルパワーで坂本のミットを目指して投げ込んだ。

 「結果的にアウトにできたので、練習の成果も出た。守備は100%を目指せると思うので、そこを目指してやっていく」

 これで今季4補殺。8日の広島戦でクッションボールを左側頭部に受け、途中交代した翌日には、筒井コーチとともにフェンス手前の打球を徹底確認する森下の姿があった。妥協しないからこそのプレーだった。

 この日のスタンドには横浜から父・善文さん、母・ゆりさんを招待していた。1軍公式戦では初めて。「これから何回も来てもらって、楽しんでもらえたらと思う」と語った上で「すべてはそこ(ポストシーズン)に100%の状態でいけるように頑張りたい」と決意表明した。無安打、3三振に終わったバットも必ず上向かせる。(鈴木 光)

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