ツインズ・前田健太 粘りの投球で4勝目の権利得て降板 5回4安打3失点

[ 2023年8月24日 04:57 ]

インターリーグ   ツインズ7ー8ブルワーズ ( 2023年8月23日    ミルウォーキー )

ブルワーズ戦に先発したツインズ・前田健太(AP)
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 ツインズの前田健太投手(35)が23日(日本時間24日)、敵地・ミルウォーキーでのブルワーズ戦に先発。粘りの投球で5回を4安打3失点にまとめ、今季4勝目の権利を手にして、マウンドをリリーフ陣に託した。

 序盤は苦しんだ。1-0の初回、安打と四球で招いた無死一、二塁のピンチ。何とか2死まではこぎ着けたが、そこから踏ん張り切ることができなかった。5番・キャナに死球を与え、続くモナステリオには左前への2点打。スライダー、スプリットなど特に変化球の制球に苦しみ、簡単に逆転を許すこととなった。

 味方が逆転した直後の3回には先頭のコントレラスに右中間へのソロ本塁打を許し、すぐさま同点とされた。大きく制球を乱して首をかしげるシーンも目立った。しかし経験豊富な右腕は試合の中で確実に修正を施した。

 スライダー、スプリットに加え、カットボール、シンカー、チェンジアップなど、持ち球をフル活用し、相手に的を絞らせない。味方が再び勝ち越した直後の4回をこの試合初めて3者凡退で終えると、5回も2三振を含む3者凡退。味方の援護にも守られて、先発としての責任投球回を確実にまっとうした。

 数字以上の安定感が前田の持ち味だ。前回登板の16日(同17日)のタイガース戦では4回0/3を7安打3失点で降板。安定感を欠く形となったが、右肘違和感から復帰した6月23日(同24日)タイガース戦から前回登板まで10試合の登板で3失点以上は2度目と“レアケース”だった。

 首位を走るチームに欠かせない安定感で試合をつくり続けてきた前田。豊富な経験を存分に生かして、確実に試合をつくった。

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