若菜嘉晴氏　西武打線に外角意識させ内角突いたソフトBバッテリー　石川は上位争いの鍵を握る投手

パ・リーグ   ソフトバンク8－0西武 （ 2023年8月18日    ペイペイD ）

ノーヒットノーランを達成し喜ぶ石川（右から2人目）（撮影・中村　達也）
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　【視点　若菜嘉晴】逆も真なり。この日は石川―甲斐のバッテリーは内角球を積極的に使っていた。これまでも使うことはあったが、打者に踏み込ませないための一つの手段だった。ただ、この日はそのイメージを逆用。外角の変化球に踏み込む西武打線にことごとく、内角直球で仕留めてみせた。外角を意識させて内角を突けば、打者は混乱する。

　普段は150キロ近くのストレートを投げるが、この試合では140キロ台中盤だった。これまでは全力で投げ、右打者の外角に狙った直球が真ん中に入ったり、パワーカーブが左打者への死球になることが多かった。やはり、重要なのはコントロールだということ。

　大量点があったから、気持ちよく投げられたのもある。大事なのはこれからだろう。ロッテやオリックス相手に、同じような投球ができるか。石川は今後、上位争いの鍵を握る投手になりそうだ。（本紙評論家）