星野仙一氏の2013年日本シリーズあの名場面までの決断 鈴木康友氏「しびれたね、泣きましたよ」

[ 2023年7月30日 19:55 ]

星野仙一氏
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 巨人、西武などでコーチ時代も含めて14度の日本シリーズを経験した鈴木康友氏(64)がYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。最高の日本シリーズに2013年の楽天日本一を挙げた。

 楽天の内野守備走塁コーチとして鈴木氏は星野仙一監督の横ですべてを目撃した。

 田中将大がシーズン24連勝で迎えた日本シリーズ第6戦、9回160球を投げて敗れた。

 その試合後、田中将が星野監督に「明日ベンチに入れてください」と直談判したという。

 星野監督は2度、3度と断り、「ベンチに入るってことは投げるってことやぞ」と念を押すと、田中将は「はい」と答えたという。

 ベンチに入れたが、最後まで星野監督は田中将の起用を迷っていた。「2―0だったら則本のままでいくはずだったのが、3―0になった」。ついに星野監督が決断した。

 「あの雨の中、アンパイアに“ウチのピッチャー誰がおるんや、田中やーっ”てね。アンパイアも“本当にいくんですか?”って(聞き返した)」

 登場曲「あとひとつ」が流れる中、雨のマウンドに向かう田中将。鈴木氏は「しびれたね、泣きましたよ」と振り返った。

 そして「日本シリーズもいろいろ経験させてもらったけど、こんなシリーズもあるんか、一番のシリーズだった」と感慨深そうに話した。

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