伊東勤氏 けいれんで交代のエンゼルス・大谷 出場か休養か慎重な判断を

[ 2023年7月30日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―4ブルージェイズ ( 2023年7月28日    トロント )

<ブルージェイズ・エンゼルス>7回、無死満塁から自分に打席が回らず無得点に終わり悔しがる大谷(撮影・沢田 明徳) 
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 【伊東勤 視点】大谷のホームランは見事というしかない。バッテリーは初球、好調の大谷が直球にどう対応してくるのか、様子見の意味合いで投げてきたと思う。NPBであればシーズンで同じ投手と何度も対戦するが、メジャーは違う。ガウスマンとは2年ぶり、過去6度の対戦では無安打4三振。慣れない相手に初球を振って出ることには勇気がいる。大谷は果敢に打って出て、一振りで仕留めてしまった。バッテリーは大谷の怖さを思い知ったと思う。

 第2打席以降は外角に流れていくスプリットが中心。四球でも単打でもいいという配球に変わった。第3打席、大谷は変化球を左前打したが、バッテリーとしてはこれで御の字。今後上位争いのチームは大谷に対して同じような配球で来るだろうし、本塁打数は簡単には伸びなくなる。

 両脚ふくらはぎのけいれんで交代。休養も必要だと思うし慎重な判断をしてほしい。一方でチームとして熾烈(しれつ)なワイルドカード争いの中、大谷の欠場は痛い。もし出場するというのであれば、無事乗り切ってくれることを祈るしかない。(スポニチ本紙評論家)

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