度肝を抜かれた巨人ドラ1浅野の打撃練習 デビュー戦が楽しみ

[ 2023年7月8日 13:42 ]

巨人・浅野
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 正直、驚いた。と、同時にこれは1軍に呼びたくなるだろうなとも思った。7日に、巨人ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)が1軍に初昇格。グラウンドに姿を現した時は緊張感も漂わせていたが、打撃練習は自信に満ちあふれていた。

 68スイングで19本の柵越え。しっかりと捉えた打球がスタンドインするのは分かるが、泳いだ形で左翼席へ運んだものもあった。さらには、左中間席上段に飛び込む打球や、ライナーで左中間席に飛び込むものも。1メートル71と野球選手としては小柄ながら高校通算68本塁打を放ち、巨人と阪神から1位指名を受けた金の卵。1軍の打撃練習でも遜色はなく、むしろ目立っていた。

 入団当初と表情が明らかに変わっている。高卒で入団し、慣れない寮生活。注目度も高く、練習するだけで取材攻勢を受けた。2月から始まった宮崎キャンプでは、疲れているなと感じることがあった。イースタン・リーグが開幕すると、初戦こそ3安打デビューもプロの壁にぶつかり、最初の20試合で21三振。高松商で2度出場した甲子園では計24打席で三振0の男は、あまりの三振の多さに「通用しないのかなと思っていた」と漏らすこともあった。それでも、4月30日の日本ハム戦で1軍でも実績のある上原から初本塁打を放つと成績も急上昇。ここまで4本塁打、21打点と堂々たる成績を残し、グラウンドでの笑顔も増えた。

 練習中に右足首をひねり、大事を取って試合に出場しなかった期間も「試合に出たいです」とうずうずしていた。結果が評価されての1軍昇格。原監督も「将来ジャイアンツを背負って立つ選手であることは間違いない」と大きな期待を寄せている。どんなデビュー戦を迎えるのか。しっかりと目に焼き付けたいと思う。(記者コラム・小野寺 大)

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