ロッテ吉井監督が〝代打・石川慎吾〟の真相を明かす「アウトだったら監督がすっとこどっこい」

[ 2023年7月8日 18:59 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2日本ハム ( 2023年7月8日    エスコンF )

<日・ロ(12)>7回、勝ち越し打を放った石川慎を迎える吉井監督(撮影・高橋 茂夫)
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 4連勝を飾ったロッテの吉井理人監督(58)が勝負を決めた一手「代打・石川」の決断を振り返った。

 「藤岡、角中と左が続いてたので、そのスイングと宮西のボールでどちらが合うかというのを考えて、藤岡は行けるだろうと。角中のところは、石川慎の方が確率高いと思ったので石川慎で行きました。いや、本当に石川慎がしっかり打ってくれた。もし、アウトだったら監督がすっとこどっこいと言われていた。助かりました」

 2―2の7回2死二塁。日本ハム・新庄監督は好投の上沢に代えて左の宮西をマウンドに送ったが、藤岡はそのまま打席に送り、右前打を放ち、一、三塁とチャンスが広がった。

 次の打者は初回に本塁打、5回に中前適時打とチームの全打点を挙げていたベテランの角中だった。

 石川慎はプロ入りしてから5年間在籍していた。日本ハムの投手コーチ時代には吉井監督も一緒にプレー。あの場面で石川慎なら気持ちを入れて打つという計算もあったのかと思えば違った。

 「いや、角中も気持ちは強い子なので、気持ちの面では、どっちも同じぐらいなんですけども、スイングと宮西のボールっていうので、石川慎の方が確率高いという風に判断しました」

 あくまでデータを重視した采配だった。

 どんぴしゃりで「神采配」となったが、吉井監督は「いや、ほんと、どっちかなって感じだったんで難しかったです。もしかしたら、角中でも打ったかもしれないですし」と、紙一重の決断だったと振り返った。

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