ソフトB・栗原 七夕にキラリ10号 6点差大逆転の願い叶わずも 7月は打撃好調「良くなってる感じ」

[ 2023年7月8日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー6楽天 ( 2023年7月7日    楽天モバイル )

<楽・ソ>6回、ソロを放った栗原(撮影・光山 貴大)
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 ソフトバンクは7日、楽天モバイルパークで楽天と対戦し、1―6で迎えた6回1死から栗原陵矢外野手(27)が、20年の17号、21年の21本に続く自身3度目2桁弾となる10号ソロを放った。反撃ムードをつくると、この回一気に4得点。1点差まで迫ったが及ばず連勝は2で止まった。柳田悠岐外野手(34)は3夜連続猛打賞となる4安打2打点と絶好調モードは止まりそうにない。 試合結果

 1―6で迎えた6回1死、栗原は初球から果敢に仕掛けた。楽天の先発・則本のスライダーの捉えた打球はバックスクリーン左へ飛び込む反撃の10号ソロアーチ。「いいスイングができたけど、スタンドまで届くとは思わなかった。あの方向にホームランを打ったことが、そんなにはないので」と今季初の中堅方向への一発を驚きながら振り返った。

 4日の日本ハム戦で放った自身初の“バースデー弾”以来3試合ぶりの一発で2年ぶり3度目の10号到達。この日は七夕の夜にアーチをかけた。7月に入り、調子は上向きだ。2回にも中前打を放ち、4試合ぶりのマルチ安打。6月は打率・192と不振で苦しんだが、7月は6試合出場で23打数8安打、打率で3打点2本塁打、打率・348。「(6回の本塁打は)いい打ち方ができた。(調子が)良くなっている感じはあります」と上昇の手応えをつかんでいた。

 栗原の一発が飛び出した6回には近藤、柳田の連続タイムリーも飛び出し、一気に4点を挙げて1点差まで迫った。0―6の5回にも反撃ののろしを上げる右前適時打を放った近藤は「チャンスで自分のスイングをしようと打席で集中した。うまくコンタクトすることができた」と2打席連続タイムリーを振り返った。打点は近藤が49でリーグトップ、栗原と柳田が43で2位に並ぶ。打点王争いする3人が打点を挙げ、大敗ムードだった試合を接戦に持ち込んだ。

 しかし、最後の1点が遠かった。9回に近藤、柳田の連続安打で無死一、三塁と絶好機をつかむも、後続が倒れて試合終了。楽天の守護神・松井裕の前に空振り三振に倒れ、最後の打者になった栗原は「ピッチャーの方が何枚も上だった」と唇をかんだ。

 6点差逆転勝ちとなれば、2013年9月18日に11―10で楽天に勝利して以来の大逆転だった。七夕の願いは通じなかったが、藤本監督は「打線はよく粘っていますよ。みんな状態いいし、ヒットも向こうよりも多いんだから。明日、頑張りましょう」と前を向いて話した。(森 寛一)

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