秦真司氏 2012年コーチ就任時の巨人の弱点「能力だけ高い人が多く、能力だけで戦う」

[ 2023年7月3日 15:38 ]

1軍バッテリーコーチ就任会見で巨人のユニホームに袖を通す秦真司氏
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 ヤクルトなどで通算1182試合に出場した秦真司氏(60)がYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。2012年の巨人コーチ就任時の裏話を明かした。

 独立リーグ・群馬の監督を務めていた秦氏に対して巨人からアプローチがあった。

 球団に呼ばれ、3時間くらいのミーティングが3度あった。その中で球団側から「どうすればジャイアンツは日本一になれるか」と聞かれた。

 秦氏はデータから「逆転負けが多い」「7、8、9回の失点が多い」ことが分かっていたので、「日本一になるにはバッテリー強化が必要」とプレゼンテーションした。

 秦氏は「巨人の弱点は結構分かっていた。能力だけ高い人が多い。能力だけで戦う人が多い」と明かした。

 当時の巨人に1シーズン通して投げる中継ぎ投手がいなかった。1、2カ月しか投げていない。一度抑えても次打たれるというのは相手も準備している。

 1軍バッテリーコーチに就任すると、中継ぎ投手に「4、5月に投げた投球の優先順位を見せて、これを捨てろ。スライダーの優先順位が高いからもう投げるな、優先順位の低かったカーブとフォーク中心でいけ」と指示した。

 相手は面白いようにカーブを空振りしたという。

 秦氏は2012年から17年と2019年と巨人1軍バッテリーコーチを中心に務め、リーグ3連覇などに貢献した。

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