アキ、おめでとう!辻発彦氏が期待する35歳でのタイトル 広島・秋山をその気にさせた「前例があれば」

[ 2023年5月17日 06:31 ]

セ・リーグ   広島7-5DeNA ( 2023年5月16日    横浜 )

西武時代、辻監督(左)とハイタッチする秋山
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 広島・秋山翔吾外野手(35)が、16日のDeNA戦で、プロ野球史上133人目となる通算1500安打を達成した。4回の第3打席に二塁内野安打を放って到達。試合数では歴代7位のスピード記録となった。2回までに7点を奪う猛攻をけん引し、20年サイ・ヤング賞右腕のバウアーを攻略。チームは2連勝で今季最多タイの貯金3とし、2位・DeNAとのゲーム差を0・5に縮めた。

 試合後、元西武監督で、秋山の恩師でもある辻発彦氏が、本紙に祝福とエールを寄せた。

 ◆  ◆  ◆

 アキ(秋山)、通算1500安打おめでとう。でも、通過点でしかないと思う。同じユニホームを着たのは私が西武監督に就任した17年からの3年間。あれだけヒットを打って、出塁率も高い。秋山が抜けた20年以降は1番打者に苦労した。

 メジャーでは、レギュラーじゃないので“打たなきゃ”“結果を出さなきゃ”という気持ちが強すぎたのではないか。動く球にも苦労していたように見えた。去年は途中から広島に入って、体調も整っていなかった。そういう意味では、今年が事実上の日本復帰イヤー。キャンプからしっかりと準備できて体調も万全。それが結果にもつながっている。

 今年、タイトルを獲る可能性は大いにある。手前みそだが、私もアキと同じ35歳を迎える93年に首位打者を獲った。その話をすると「前例があれば、できる可能性がありますね」と言っていた。

 今年あと100本上乗せすれば、目標とする通算2000安打まで残り400本。3年あればアキなら打てる。いい目標。選手にとってモチベーションは大きな力になる。 (本紙評論家)

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