杉本正氏　配球に改善点も直球の制球が光ったソフトB和田

パ・リーグ   ソフトバンク4―2楽天 （ 2023年4月26日    ペイペイＤ ）

＜ソ・楽＞ファンに手を振る和田（撮影・中村　達也）
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　【杉本正　視点】ソフトバンク・和田は投げる姿は若い時と変わらないが、私が1軍投手コーチをしていた頃（06～08年）に比べ逆球が本当に少なくなった。直球のコントロールが特にいい。バランスがいいし、変な力みもなかった。カーブも効果的で緩急も使えている。昔から投げたがる方だったし、本人の中で6回は投げきりたかっただろうが、被安打3は十分すぎる内容だった。

　唯一、改善点が残るとすれば島内、浅村に連続被弾した4回だ。初回は1番の小深田、2番・島内ともに全て直球勝負だった。打者9人で3回を完全に抑え、再び、1番から始まった4回に小深田への初球はスライダー。先頭は打ち取ったが、この攻め方は島内も当然、見ている。3点の援護をもらった直後だっただけに同じ初球スライダーで入ってしまった配球は、もう少し、慎重になってもよかった場面だった。

　完投できるわけではないが5、6回は計算できるし、まだまだ2桁勝てる力はある。（スポニチ本紙評論家）