阪神・前川 2軍練習試合で復活1号「1球で仕留められて良かった」

[ 2023年2月21日 05:15 ]

2軍練習試合   阪神4―9中日 ( 2023年2月20日    読谷 )

<2軍練習試合 中・神>6回2死一、二塁、代打・前川は左越えに3点本塁打を放ち工藤コーチ(左)に迎えられる (撮影・奥 調)
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 阪神・前川右京外野手(19)が巻き返しへの号砲を鳴らした。20日に中日との2軍練習試合(読谷)で代打出場し、今春1号を左翼ポール際へ運んだ。高卒2年目で初の1軍キャンプに内定しながら直前の「左上肢のコンディション不良」のため2軍調整。復活弾で再出発した。

 「前の試合で全然ダメだった。今日は前より内容を良く…というところで、1球で仕留められて良かった」

 6回2死一、二塁で出場。カウント1―1から左腕・松田の外角直球をコンパクトに振り抜いた。「自然と(逆方向に飛んでいった)。ストレートが来た時にちょっと走り打ちみたいになってしまったが、体が開かずに打てた」。今春初実戦でいずれも左腕に2打席凡退だった16日同戦から修正。改めて非凡な資質を見せつけた。

 8回1死では1軍で通算418試合登板の実績を持つ祖父江に初球直球でバットを折られて一飛。「1軍で活躍するためにはそこで打てるように」と反省も忘れなかった。

 先行して実戦に入った打撃に比べて守備はまだ手探り。試合前のシートノックには加わっていない。キャッチボールは30メートルの距離で8~9割の強度。「次のクールで全部(のメニューを)こなしていく」と見通しを明かした。1軍の若手外野陣はドラフト1位・森下の評価がうなぎ上りで、4年目の井上も奮闘中。「開幕まであと1カ月以上ある。下克上をする気持ちではい上がっていきたい」。簡単にあきらめるつもりはない。 (石崎 祥平)

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2023年2月21日のニュース