DeNA特別コラム 宜野湾キャンプ、田中浩康コーチの「インナーマッスル“貯筋”ノック」に注目!

[ 2023年2月14日 11:30 ]

<DeNAキャンプ>ノックする田中コーチ(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAの失策数は21年の73(リーグ4位)から、22年は64(同1位)に向上。順位が21年最下位から22年2位に飛躍した要因の1つだ。今コラムは功労者の1人、田中浩康内野守備走塁コーチに焦点を当て、今季さらに失策減を狙う同コーチの沖縄・宜野湾「ノック」に迫る。

 横浜スタジアムは全面人工芝。一方宜野湾は内野、サブグラウンドは土。人工芝のプレーが多いシーズンに向け、土でのノックは重要か?両者は打球の転がり、はね方が違う。だが田中コーチは「宜野湾の土ノックは、かなり重要」と話す。

 メーンテーマは「インナーマッスルを意識」だ。特に内転筋(太腿内側の筋肉)。「宜野湾は海が近い。特にサブは土がやわらかい。ノックを受け踏ん張る力を付ける。体幹、内転筋を磨く。それが人工芝でのバランス維持にいきる。宜野湾の土は1年の土台づくりに最適」と明かした。

 内野手ほぼ全員が、サブグラウンドで特守に励む。「特守は指名ではなく挙手制」と言うが、連日満員御礼だ。注目は8年目の柴田。守備職人は三塁バント処理特守を繰り返す。「バント処理の土台づくり。田中コーチに貯金ではなく、動きを“貯筋”しろと言われる」と声を弾ませた。

 話は変わるが、同コーチは昨季失策数減少の鍵を「大和とソトの守備」と話す。「特に大和と徹底し守備の話しをした。大和もまだ弱点はある。データをもとに年間を通した練習プランを立てた。ソトは守備の意欲が凄い。ベテランでも若手でも徹底し対話する。それでベストの守備力をつくりあげる」と田中流の指導を説明した。

 対話指導は、大和をはじめ内野陣に守備向上の熱を与えた。さらにナインは「宜野湾の土」で勝利に導く「貯筋」づくりに夢中だ。田中コーチの「インナーマッスル“貯筋”ノック」。それが今季もDeNAに鉄壁な守備をもたらすはずだ。(記者コラム・大木 穂高)
 

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2023年2月14日のニュース