日本ハム・五十幡 広島・秋山に弟子入り 「開国の街・下田」でブレークきっかけつかむ

[ 2023年1月11日 06:00 ]

広島・秋山(手前)から助言を送られた日本ハム・五十幡
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 日本ハムの3年目・五十幡亮汰外野手(24)が10日、静岡県下田市で行われている広島・秋山翔吾外野手(34)との合同自主トレを公開した。昨季は腰の手術の影響もあり、出場は6試合のみ。勝負の3年目を迎える韋駄天(いだてん)が、ペリー艦隊(黒船)来航による「開国の街」でブレークのきっかけをつかむ。

 太平洋から吹く潮風を受けながら、五十幡は黙々とバットを振り続けた。ティー打撃やロングティーで、約2時間だ。新球場の開業初年度であり、25歳になる3年目。今季に懸ける思いは熱い。
 「(新庄監督は)日本一しか狙わないと言っていますし、選手一人一人もそのつもり。競争も激しくなると思うので、しっかり(1軍を)勝ち取りたい」

 生き残りのため、今オフに求めたのが「走攻守の三拍子そろって、目標とする選手像」という秋山への弟子入りだった。メジャーも経験したヒットメーカーからバットの出し方や、打つポイントなどの助言を受け、練習の合間に熱心にメモする姿も。「とても充実した濃い時間。参考にしながら、自分のスイングを見つけたい」と前のめりだ。

 自主トレのテーマは「強さ」だ。1年目は27試合に出場したが、複数回の左太腿裏の肉離れを経験した。昨季も新庄監督から「走れる4番」として期待されながら、4月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた影響で6試合のみの出場に終わり「体力、スイング、勝負強さ。強さをレベルアップしたい」。シーズンを通して、1軍で戦える下地をつくるつもりだ。

 新庄監督も今季は「勝つために鬼になるってことです」とリーグ優勝に向けて実力至上主義を貫く。沖縄・名護での春季キャンプ初日の2月1日には紅白戦が行われる予定で「完璧な状態で臨めれば」とスタートダッシュをかける。

 自主トレ先の下田は、ペリー艦隊が来航し、開国の地として知られる。近代日本の門戸を広げた歴史ある街について「特別な街になると思う。(ブレークの)きっかけにはもちろんしたい」と五十幡。北の韋駄天の夜明けが迫っている。(田中 健人) 

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