楽天育成ドラ2古賀、シャトルランで「うれしい」トップ 下関国際の過酷な冬トレが生んだ体力モンスター

[ 2023年1月11日 05:30 ]

シャトルランで1位になった古賀(撮影・光山 貴大)
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 楽天の新人合同自主トレが仙台市内の室内練習場で始まり、育成ドラフト2位の古賀(下関国際)が初日恒例の20メートルシャトルランでトップの134回をマーク。歴代4位の好記録に「うれしい。走る前から1位になるつもりだった」と笑った。

 ドラフト1位の荘司(立大)、同2位・小孫(鷺宮製作所)が体調不良で不参加。新人唯一の高卒である古賀がムードを盛り上げた。昨夏甲子園では下関国際のエース左腕として準優勝。決勝の相手は仙台育英で東北勢初のVを成し遂げたチームの地元・宮城に本拠を置く楽天に入団したのも何かの縁だ。「体力モンスター」の基礎がつくられたのは高校時代で冬場などに行った800メートル×10本の過酷なメニュー。古賀の設定タイムは2分30秒で、これを10本とも切らないと終われず「ずっと走っていて体力が付いた」と振り返る。

 その下関国際では野球部は携帯電話が禁止だったが、プロ入りを機にスマホを購入。「携帯デビュー」を果たしたが「使い方がよく分からなくて…。難しいです」。悪戦苦闘する18歳が、初々しい。(鈴木 勝巳)

 ◇古賀 康誠(こが・こうせい)2004年(平16)9月3日生まれ、福岡県出身の18歳。小2で高須少年野球クラブで野球を始める。中学時代は硬式のヤング北九州若松アンビシャスでプレー。下関国際では1年夏からベンチ入りし、3年夏に準優勝。直球は最速147キロ。1メートル81、83キロ。左投げ左打ち。

 ▽20メートルシャトルラン 有酸素運動能力に対する体力測定の方法で往復持久走ともいう。電子音に合わせて20メートルを往復し、その回数を数える。初めはゆっくりだった電子音は1分ごとに間隔が短くなるため、速度を上げなければいけない。01年に文部科学省の新体力テストに採用された。レベルは21段階あり、最大の21は247回となる。

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2023年1月11日のニュース