阪神が狙う「史上最大の下克上」 “下克上の先輩”2010年のロッテは、どんなシーズンだった?

[ 2022年10月10日 17:30 ]

セCSファーストステージ第3戦   阪神3-2DeNA ( 2022年10月10日    横浜 )

2010年の日本シリーズを制し、胴上げされるロッテ・西村徳文監督
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 阪神が10日のCSファーストステージ(S)第3戦に勝利し、通算2勝1敗でファイナルS進出を決めた。レギュラーシーズンでは68勝71敗4分けの勝率・489でリーグ3位。過去、勝率5割未満で日本一に輝いたチームはなく、阪神が挑む「史上最大の下克上」へ一歩前進した。

 「下克上」と言えば、やはり野球ファンになじみがあるのが2010年のロッテだ。レギュラーシーズンは75勝67敗2分けでパ・リーグ3位。3位から日本一まで駆け上がったのは、この年のロッテしかいない。ただし、首位のソフトバンク(76勝63敗5分け)とは2・5ゲーム差と、それほど離れていなかった。2位の西武(78勝65敗1分け)はソフトバンクとゲーム差なし。3強が接近したまま終わったシーズンだった。一方の阪神は今季、首位ヤクルトと12ゲーム差も離れている。

 ロッテはCSファーストSで西武に連勝し、ファイナルSではソフトバンクに1勝3敗(ソフトバンクにはアドバンテージ分の1勝が含まれる)と追い込まれるが、そこから3連勝で逆転し日本シリーズのキップを手にした。

 そして、中日との日本シリーズでは、3勝2敗で迎えた第6戦で延長15回を2-2で引き分け。第7戦も7-7で延長戦に突入する死闘となったが、12回に岡田が勝ち越し適時打を放って勝利をもぎ取った。シリーズのMVPは今江敏晃だった。

 シーズンでは西岡剛が首位打者と最多安打を獲得。ロッテ前監督の井口資仁も主に中軸を務め、103打点を挙げている。先発の柱は成瀬善久で13勝11敗。西村徳文監督の1年目のシーズンだった。

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2022年10月10日のニュース