阪神・近本 コロナ復帰後初の安打 自主トレ拠点の鹿児島・沖永良部島から招待した小学生らに雄姿

[ 2022年8月25日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―4DeNA ( 2022年8月24日    京セラD )

<神・D> 4回1死、近本は左前打を放ちベンチに向かって指ハート (撮影・後藤 大輝)
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 島の子供たちに、勇姿を届けた。4回1死。阪神の近本が浜口の外角スライダーを捉え、左前へとはじき返す。新型コロナウイルスから復帰して2試合6打席目での快音。7日の広島戦以来、17日ぶりにHランプをともした。

 中堅守備でも、見せ場をつくった。8回先頭、佐野の飛球に対して猛チャージ。地面ギリギリでのスライディングキャッチで、再びドームを沸かせた。

 グラウンド外でも、粋な計らいを見せていた。自主トレの拠点とする鹿児島・沖永良部島の小学生男女計11人を招待。かねて「沖永良部島は(1月でも)暖かくて海がきれい」と称賛しており、感謝の思いを形にした。

 同島の知名町と和泊町が子どもを対象に行う、社会体験プロジェクトの一環でもあった。「昨年から沖永良部に来られていて、子どもたちを招待したいと。去年はコロナの関係で駄目になったのですが今年もそういう案内をいただいた」。同行した和泊町役場の瀬川文慎(とものり)さんは、その厚意に改めて謝意を示した。

 初めてプロ野球を観戦したという和泊小6年の西彪斗(ひゅうと)さんは「すごく迫力があった。これからも頑張ってもらいたい」と目を輝かせ、知名小5年の冨岡瑛真(えま)さんも「フライを捕ったりするのもすごいなと思いました」と興奮を隠せなかった。

 復帰後、2試合連続の零敗も、近本の復調はそのままチームの勝利につながる。「チカ(近本)も1本出て、落ち着いてとか、いいところも見つけたいけど…。でもゼロじゃ勝てないんで頑張ります」と矢野監督。きょう25日こそ、白星を呼ぶための安打を放つ。(長谷川 凡記)

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