完全阻止打!阪神・佐藤輝 コーチの助言通り「しっかりコンパクトに」で大野雄止めた

[ 2022年5月7日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-1中日 ( 2022年5月6日    バンテリンD )

<中・神>延長10回2死、右中間二塁打を放つ佐藤輝(投手・大野雄)(撮影・成瀬 徹)
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 屈辱を阻止する意地の一打だった。延長10回2死。初回から数えて30人目の打者だった阪神・佐藤輝が大野雄の完全投球を止めた。

 「真っすぐが良かったんで、速い球に合わせていきました。しっかりコンパクトに…とはコーチから言われていました」

 1ボールから高めにきた145キロ直球を捉え、鋭いライナーで中堅右を越えた。リーグトップを走る12本目の二塁打に表情は変えず、塁上で小さく手をたたいて三塁ベンチに向けてポーズ。続く大山の凡退で本塁に還ることはかなわず直後に無情のサヨナラ負けが待っていた。

 「コントロールが良かったと思います」

 大野雄とは先月12日の対決でも3号弾を浴びせるなど過去通算12打数5安打(2本塁打)。相性の良かった球界屈指の左腕に対して最初の3打席はいずれも内野ゴロに打ち取られた。特に7回2死はカウント1―1からやや甘く入った146キロ直球を仕留め損ね、「正直、打ちミスで悔しいな、と。それがいいピッチャーなので」と唇をかんだ。対戦は昨季から5試合目。無安打で終わった試合は一度もない。

 どんな負け方でも1敗は1敗に過ぎない。雪辱を期すべく、大器は「明日はしっかり打って…打ちます!」と既に次戦を見据えていた。(阪井 日向)

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2022年5月7日のニュース