広島・大瀬良 意地の7戦連続QS! 初回2被弾から修正も「僕が投げる試合は勝たないといけない」

[ 2022年5月7日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3-4DeNA ( 2022年5月6日    マツダ )

<広・D>先発の大瀬良 (撮影・奥 調)
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 広島・大瀬良大地投手(30)は、6日のDeNA戦で7回8安打3失点にまとめるも5勝目はお預けとなった。初回に2被弾を浴びながら、2回以降は6イニング連続無失点と修正力を発揮。しかし、今季4度目の延長戦は、同点の11回に登板した島内颯太郎投手(25)が決勝打を献上。開幕から続いていたDeNA戦の連勝は6で止まった。

 立ち直った2回以降の投球に満足するような投手ではない。大瀬良が7回のマウンドを降りたときに見せたガッツポーズには、初回の悔しさと打線の援護に応えようとした意地が入り交じっていた。

 「やられた球は全部高かった。低めに投げようと思った球が、ああいう形になってしまった。安打はたくさん許したけど、走者を出してからどう粘れるかが大事だなと思って、何とか粘り強く投げることはできたと思う」

 初回は決め球が高く浮いた。1死無走者で迎えた大田にはカウント2―2からのカットボールが外角高めに抜けて、先制ソロを左翼席に運ばれた。楠本に右前打を許した直後に迎えた牧には、2ストライクからフォークが真ん中付近に甘く入り、左中間席への2ランを被弾した。初回の失点、複数被本塁打は、いずれも今季初。それでも、2回以降は無失点にまとめ、開幕から7試合連続となるクオリティースタート(6回以上、自責3以下=QS)は守った。

 我慢の投球は最後まで変わらなかった。その分、勝負どころで慎重だった。同点の5回2死三塁では、大田に対して本塁打を許したカットボールで投ゴロ。7回2死満塁では、楠本を外角直球で空振り三振に仕留めると珍しく右拳を握ってほえた。

 「2回以降は高さ、コースを意識しながら勝負することができた。そこからの失点は何とか防ぐことができたので、またしっかりと反省して、入りの部分もしっかりいい形で入れるように取り組んでいきたいと思います」

 調子の上がらない日であっても、絶対に崩れないのが今季の大瀬良だ。佐々岡監督からは「調子が良くない中で2回以降は粘って試合をつくってくれた」と評価された。「僕が投げる試合は勝たないといけないと思っている。少し悔しい結果になったけど試合は続いていく。また明日、みんなで勝てるように前を向いて頑張りたい」。カード頭を落としたとはいえ、大瀬良が見せた我慢強さは必ず次戦につながる。(河合 洋介)

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2022年5月7日のニュース