ソフトB、大逆転!中谷の移籍1号弾からグラシアル決勝打で4連勝 藤本監督「本当にたいしたもん」

[ 2022年5月7日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-3ロッテ ( 2022年5月6日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>9回、代打・中谷は同点2ランを放ちナインの出迎えに笑顔(撮影・沢田 明徳)
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 ソフトバンクの中谷将大外野手(29)が6日、ロッテ戦で9回に益田から移籍1号となる起死回生の同点2ランを決めた。阪神時代の2017年に20発をマークした長打力を土壇場で発揮。延長11回のジュリスベル・グラシアル外野手(37)の決勝打につなげ、チームは4連勝を飾った。一方、相手先発、佐々木朗との投げ合いが注目された千賀滉大投手(29)は5回8安打3失点と精彩を欠いた。

 代打の中谷が注目カードの主役を、かっさらった。敗戦間際のチームを見事に救った。1―3の9回1死一塁、今季出場8試合目での15打席目。フルカウントから守護神・益田の宝刀、シンカーを腰の粘りとともに、豪快に振り上げた。これぞアーチといえる打球は左翼スタンドに吸い込まれる同点1号2ランとなった。

 「久しぶりの打席。結果出さなきゃと思って、いい打球を打とうと。監督から“ホームランを打ってこい”と送り出されて期待に応えることができた。本当にホークスに来て何もできてなかったので、少し貢献できて良かったです」

 阪神時代の20年8月12日のDeNA戦以来となる一発。昨季途中ソフトバンクに移籍後、初本塁打だ。起死回生のひと振りでダイヤモンドを一周し、中谷はベンチ前で同じ29歳のエース千賀と激しくハグをした。

 17年に20本塁打を放った長打力はさびてはいない。中谷の1打席勝負で豪快に追い付けば、泥臭く決めたのは不動の4番でキューバ出身の大砲、グラシアルだった。延長11回1死一、三塁で6番手・田中靖のカットボールをバットの先に当て右前に落とした。その後に暴投で1点を追加。11回に2点が入り、最後は守護神モイネロが相手打線を黙らせた。今季リーグ最長の4時間18分の激闘。粘り、執念で4連勝だ。

 「ありがたい!本当に大したもんですよ。去年とはちょっと違うし、勝負するなら中谷しかないなと」。土壇場で切ったカードが最高の結果を出した。

 試合前の注目は、相手先発・佐々木朗との対戦だったが、6安打を放ちながら攻め切れなかった。得点は今宮の4回2死二塁で「相手の球のスピードを利用することができた」と振り返る右中間適時二塁打の1点のみ。打線は佐々木朗に11三振を奪われた。「ヒットは出るけど、そう簡単に連打は続かない。でも、今宮は凄い。状態いいな」。指揮官は収穫も感じ取っていた。 (井上 満夫)

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