楽天ドラ5・松井友　振り子投法封印で153キロ　セットポジションで「コントロール安定」1回3奪三振

オープン戦   楽天0―5ヤクルト （ 2022年2月26日    浦添 ）

＜ヤ・楽＞アウト全てを三振で奪う松井友（撮影・篠原　岳夫）
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　楽天のドラフト5位・松井友（金沢学院大）がヤクルト戦の6回に4番手で登板し、1イニングを無失点。プロ入り後では最速となる153キロを記録すると、鋭く落ちるチェンジアップで3三振も奪った。

　潜在能力を高く評価される右腕は大学時代から慣れ親しんだ「振り子投法」を封印した。もともと始動で左足を後ろに跳ね上げる動作が特徴的なノーワインドアップだったが、この日からセットポジションに変更し「（体が）ぶれることがあった。セットの方がコントロールも安定する」と狙いを説明。反動をつけることで制球を乱すという短所を消しつつ、球威は残した。

　1死から四球と左前打で一、二塁とされたが、直球で追い込んで変化球で三振を奪う王道のスタイルで切り抜けた。石井監督は「しっかり腕が振れていた。ここからはサバイバル。どんなことをしても1軍に残ってやろう、というものを見せてくれた」と高く評価。今後もぶれることなく、開幕1軍という目標に向かって突き進む。（重光　晋太郎）