新庄ビッグボス、ベランダ初陣!!型破りベンチ入りせず途中から宿舎に

[ 2022年2月27日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム0―5DeNA ( 2022年2月26日    名護 )

<日・D>ホテルのベランダで試合を見守る新庄監督(左上)(撮影・森沢裕)
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 「お疲れ~♪」。日本ハム・新庄監督がグラウンドを後にしたのは午後5時30分を過ぎていた。型破りで神出鬼没。そんなビッグボスの姿はオープン戦の初戦を迎えてもまるで変わらなかった。

 就任1年目のオープン戦の初陣。ビッグボスには関係ない。試合前には「今日はベンチに入ってないけどゴメンね」と敵将の三浦監督にあいさつ。以前から語っていた通りに先発・上沢に采配を任せた。序盤は監督室などに滞在。しかし、5回が終わると球場から去った。オープン戦とはいえ、試合途中に球場からいなくなる監督など聞いたことがない。

 果たしてどこに行ったのか。報道陣が必死に姿を捜す中、新庄監督は球場近くの宿舎の自室にいた。ベランダに置いた椅子に座って悠然と試合を観戦。これだけでも異例だが型破りすぎる指揮官の行動は、その後も予測がつかない。投手陣は序盤に4イニング連続で失点し、打線はわずか5安打で零敗。あらかじめ負けたら「罰走」を科していた指揮官は、球場近くの約50メートルの坂道を全力で駆け上がるナインを自室から動画で撮影。「試合に出てない選手も連帯責任で走らせる」とのコメントとともにインスタグラムにアップした。その後は再び球場に戻り、清宮の特守など居残り練習を見守り、神出鬼没の一日を終えた。

 試合前には先発の準備を行う上沢の代役でメンバー表交換も行った林ヘッドコーチは新庄監督の一連の行動を「チームが一体となり投手も野手も同じ方向を向くということ」と説明した。開幕まで1カ月。誰も予想できない方法で、チームをまとめようとしている。(鈴木 勝巳)

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