新井貴浩氏 スピード感ある攻撃見せた広島の2番・小園 意識を高く持ち走ることにもトライしてほしい

[ 2021年10月14日 07:33 ]

セ・リーグ   広島3-9DeNA ( 2021年10月13日    マツダ )

新井貴浩氏
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 【新井貴浩 視点】久々にスピード感のある攻撃を見た。3回の先頭・宇草が左前打で出塁し、スタートを切った2球目を2番・小園がうまく捉えて先制点を奪った場面。スピードのある選手がグラウンドを走り回ると打線は勢いづくし、球場の雰囲気も変えられる。見事だった。

 強いチームには優れた1、2番がいるものだ。リーグ3連覇した当時の田中広―菊池涼が好例。この投手は走れるから、3球待ってほしい…など、クイックやけん制の巧拙を情報共有し、走力で相手バッテリーにプレッシャーをかけることが大切になる。そこが熟練されると、中軸が強固なカープの得点力は、より高まるだろう。

 その意味でも2番は重要だ。積極的に振るタイプの小園には初めての挑戦だろう。1番とコミュニケーションを取りながら、必要に応じて待球したり、カウントを整えたり、どんどん経験して吸収してほしい。走ることにも貪欲さを求めたい。脚の速い遅いは関係ない。大きな可能性を秘めた選手だからこそ、意識を高く持ってトライしてほしいと願う。

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