ヤクルトドラ1山下輝&楽天ドラ6西垣、ともに意地の零封!法大vs早大異例2戦連続スコアレスドロー

[ 2021年10月14日 05:30 ]

東京六大学野球第4週第1日   早大0ー0法大 ( 2021年10月13日    神宮 )

<早大・法大>力投する・山下輝(撮影・木村 揚輔)
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 2回戦1試合が行われ、法大と早大は2試合連続でスコアレスドロー。ヤクルトからドラフト1位指名を受けた法大・山下輝(ひかる)投手(4年)は6回、楽天6位の早大・西垣雅矢投手(4年)は9回を投げ切った。前日はドラフトで指名された法大・三浦、早大・徳山がともに無失点投球を披露。プロ入りを前に熱い火花が散った。

 心に誓った。今の力を出し切る。0―0の6回2死満塁。最速152キロ左腕の法大・山下輝は、心は熱く、頭は冷静だった。左打者の熊田に対し、5球連続で変化球勝負。最後は131キロのスライダーで一ゴロに仕留めた。6回5安打無失点。「前回に比べて良くないけど、ある程度、試合をまとめられたのは良かった」と語った。

 チームはコロナの影響で活動が止まっていたため、リーグ戦には9日から出場した。10日の立大2回戦は先発して7回2失点ながら敗戦投手になった。久しぶりの公式戦に加え、翌日がドラフトだったことから緊張で食事が喉を通らなかったという。運命のドラフトではヤクルトから1位指名。心身ともに良好なコンディションでマウンドに上がり「ドラフトが終わった夜から、ご飯がおいしい。明太子クリームパスタ」と笑顔を振りまいた。

 楽天6位の早大・西垣も譲らなかった。7四死球と制球に苦しみながらも9回3安打無失点。落差の大きなフォークを軸に9三振を奪い「今まで長いイニングを投げられていなかったので、そこは自信を持っていいかなと思う」。3日の東大戦では3年ぶりの完封勝利。2試合18イニングを無失点に封じた。

 同じく0―0だった前日もDeNA2位の早大・徳山と同4位の法大・三浦が無失点の投手戦を演じたばかり。早大・小宮山監督も「(2試合連続スコアレスドローは)なかなかお目にかかれない」と目を丸くする。プロ入りが決まった4投手が神宮球場でプライドをぶつけ合い、輝かしい未来を予感させた。(川島 毅洋)

 ▼法大・加藤重雄監督(山下輝は)いつも通りに投げてくれた。(前日の三浦と)左右の大黒柱が頑張ってくれた。

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