日本ハムドラ1・達、23年開場の新球場開幕投手に名乗り!潜在能力“超一流”スカウト部長評価に応える

[ 2021年10月14日 05:30 ]

新球場の開幕投手に名乗りを上げた日本ハムドラフト1位の天理・達
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 日本ハムからドラフト1位指名を受けた天理・達孝太投手(17)が13日、奈良県天理市の同校で大渕隆スカウト部長、熊崎誠也スカウトから指名あいさつを受けた。生年月日は04年3月27日。日本ハムが北海道移転した04年シーズンの初戦と同じ日に生まれた縁を持つ最速149キロ右腕は、23年に開場する新球場初戦の記念すべきオープニング投手に名乗りを上げた。

 「あの球場で投げられることだけでもありがたいですが、一番最初に投げさせてもらえるなら、本当にありがたいです」

 大役を任されるだけの素質とスケール感を兼ね備えている。天理1年秋の近畿大会ではいきなり大阪桐蔭との決勝で先発デビューし、優勝に導いた。今春センバツでは先発でフル回転し4強入り。1メートル94の長身から投げ下ろす直球とフォークには、ロマンがたくさん詰まっている。

 大渕部長は「新球場を背負って戦ってくれる、栗山監督の言葉を借りれば“超のつく一流投手”が必要。あなたが最もそれにふさわしい、達君しかいないということで指名させていただいた」と熱い思いをぶつけた。新球場のタオルと非売品のビジョンブックも手渡し、期待感の高さは半端ではない。右腕も「9月頭に(新球場を)知った瞬間から、あの球場でやってみたいと思っていた。一番目立つのが先発ですし、こだわりたい」と呼応した。

 この世に生を受けた時から、ファイターズとは赤い糸で結ばれていたのかもしれない。達の誕生日は、球団が「北海道日本ハムファイターズ」としての第1戦に臨んだ日。達は大阪で生まれ、日本ハムは大阪ドームで近鉄と戦った。「縁があるんだね。縁だよ。申し子だ」と栗山監督。新球場での開幕を飾るとなれば、それこそ漫画のようなストーリー性を帯びる。

 メジャー志向も強いが「それは今は考えていません。しっかり日本で活躍してから」ときっぱり。ただ、大渕部長も「夢に乗っからせてほしい」と将来的な挑戦を否定しなかった。ダルビッシュ有、大谷翔平といった同じ大型右腕が羽ばたいていった球団の、そして新球場の顔として、北の大地を沸かせる。(北野 将市)

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2021年10月14日のニュース