西武・松井稼頭央2軍監督が1軍ヘッド格昇格へ 辻監督続投濃厚で来季はベンチで采配学ぶ

[ 2021年10月14日 05:30 ]

西武「ライオンズオンラインフェスタ2020」でトークショーを行う辻発彦監督(左)と松井稼頭央2軍監督
Photo By スポニチ

 西武が来季のコーチ人事で、松井稼頭央2軍監督(45)の1軍昇格を検討していることが13日、分かった。ヘッド格のコーチという要職を準備しているとみられる。辻発彦監督(62)が続投して就任6年目の指揮を執ることも濃厚。来季の首脳陣は辻―松井のトップ体制となる。

 今回の1軍昇格は、中長期的な視点でチームの将来を見据えてのもの。松井2軍監督は18年に楽天から古巣・西武に復帰。同年限りで現役を引退し、翌19年に2軍監督に就任した。3年目の今季まで、ファームで育成に尽力。熱心な指導で今季はドラフト1位・渡部がイースタン・リーグで本塁打、打点の2冠に輝くなどした。

 将来の西武監督の最有力候補であり、来季は1軍ベンチで辻監督から采配などを学ぶ。選手としては大リーグでもプレー。国内外での豊富な経験に裏打ちされた指導力には定評がある。今季までヘッド格だった馬場敏史作戦兼守備・走塁コーチは退団する見通し。

 辻監督に関しては、球団が来季の続投を要請。成績不振の責任を取り辞任する意向を持っていたが、球団は慰留に乗り出しており、シーズン終了後に正式決定する。辻監督は18、19年にリーグ連覇を果たすなど、就任前に3年連続Bクラスだったチームを再建。球団は昨季まで4年連続でAクラス入りした手腕を高く評価しており、1年契約での続投となる見通しだ。辻監督はこの日の試合後、自身の進退について「(シーズンが)終わってから」と語るにとどめた。

続きを表示

2021年10月14日のニュース