西武は2位も即戦力投手! 筑波大の152キロ左腕・佐藤を指名 ドラ1・隅田に続き

[ 2021年10月11日 18:08 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2021年10月11日 )

筑波大・佐藤隼輔投手
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 プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催され、西武が2位で筑波大の佐藤隼輔投手を指名。交渉権を獲得した。

 大学入学後、直球の最速が144キロから7キロアップ。力感のないフォームから切れ味鋭い直球とスライダー、チェンジアップを駆使する。2年秋は左肘痛に苦しんだが、昨秋はリーグ3位の防御率0・56。

 仙台高2年時、同じ左腕の早川隆久(早大-現・楽天)に憧れた。遠征で関西を訪れた際に、センバツを観戦。そこで、大阪桐蔭相手に1失点完投勝利を挙げた木更津総合の3年生だった早川に目を奪われた。

 力みのないフォームから直球、変化球を自在に操る投球。「あんな投手になりたいと思った。惚(ほ)れてファンになった」。自身が目指すべき投手としての理想像を見つけた。2年時に大学日本代表入り。初めて全国区の注目を集めるとともに、早川とともに日の丸を背負った。

 ドラフト直前にはアクシデントにも見舞われた。今年9月11日に行われた東海大との首都大学秋季リーグ開幕戦に先発し、3回1/3を3安打無失点。自己最速を1キロ更新する152キロの直球を軸に5三振を奪ったが4回途中で負傷降板し、川村卓監督は「右腹部の筋肉の肉離れじゃないかと思います」と説明した。

 コロナ禍の影響で春季リーグ終了後の対外試合は1試合のみ。佐藤隼は対外試合に登板せず、ぶっつけ本番でリーグ戦に臨んだだけに、川村監督は「(実戦を)やっていなかった分、出力が大きくなり過ぎてしまったのかな」と話していた。

 ◆佐藤 隼輔(さとう・しゅんすけ) 2000年(平12)1月3日生まれ、宮城県出身の21歳。小4から野球を始める。広瀬中を経て、仙台高では1年夏からベンチ入りも甲子園出場は果たせず。筑波大でも1年春からベンチ入り。19年に大学日本代表に選ばれた。首都大学リーグ通算28試合で10勝4敗、防御率1・46。1メートル81、82キロ。左投げ左打ち。

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