法大・山下輝 DeNA単独指名か 今季初先発で黒星も潜在能力示した12Kアピール

[ 2021年10月11日 05:30 ]

東京六大学野球 第4週第2日   法大1-4立大 ( 2021年10月10日    神宮 )

<立大・法大>力投する法大先発の山下輝(撮影・久冨木 修)      
Photo By スポニチ

 2回戦2試合が行われた。法大は今秋ドラフト上位候補の山下輝(ひかる)投手(4年)が立大戦で今季初先発。7回7安打2失点、毎回の12三振を奪う好投を見せたが、チームは1―4で敗れ開幕2連敗となった。明大は東大に22―0で大勝。87年ぶりにチーム最多得点記録を更新した。

 人事を尽くして天命を待つ。山下輝が7回90球を投じ、2失点で毎回の12奪三振。敗戦投手となったものの、手応えを口にした。

 「急ピッチで仕上げてきたけど一安心。春から取り組んできた変化球の精度と直球の質がまずまずでした」

 8月下旬に部内で30人以上が新型コロナに感染し、約1カ月間の活動停止。同4日のオープン戦で自己最速152キロを計測した直後だった。9月末に練習を再開し、1週間前の紅白戦で3イニングを投げてこの日を迎えた。「おとといから、人生で初めてご飯が喉を通らなかった。(コロナ禍やドラフトなど)いろいろ重なったからかな」と振り返った。

 ドラフトではDeNAが一本釣りを狙う。今月上旬の紅白戦は三原一晃球団代表自ら足を運んでチェック。この日のスカウト会議を終え、進藤達哉編成部部長は「1位候補は5、6人に絞り込んだ」とした上で「活動が休みでチェックが難しい大学、社会人もあった」と付け加えた。競合の場合にも三浦監督が抽選役を務め「責任重大な役割。クジは利き手の右手で引く」と意気込んだ。

 潜在能力を示した投球に山下輝は「ベストピッチじゃないけど2、3に入ると思います」と胸を張った。大学生活で最後の秋。吉報を信じつつ、チームのために投げ抜く。(伊藤 幸男)

 ◇山下 輝(やました・ひかる)1999年(平11)9月12日生まれ、千葉県出身の22歳。小3で野球を始め、岩根西中では軟式野球部に所属。木更津総合では2年春夏、3年夏の3度、甲子園出場。法大では3年春にリーグ戦デビュー。1メートル88、100キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2021年10月11日のニュース