阪神・中野 鳥谷もなし得なかった1年目遊撃での規定打席クリア 2安打に二盗も2度決め大暴れ

[ 2021年10月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-0中日 ( 2021年10月2日    甲子園 )

<神・中(22)>初回、中野は左前打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 あの鳥谷ですらなし得なかったステージにたどり着いた。中野が初回の第1打席を終えたところで、シーズンの規定打席となる443をクリア。球団の遊撃手としては、92年久慈照嘉以来の快挙となった。

 「1年目でこうやって規定打席に到達できたっていうのは非常に自信になります。これからの野球人生につなげていけたら良いかなと思います」

 節目の打席で、2番として最高の役割を果たした。無死一塁。ロドリゲスが投じた6球目の外角低めスライダーを、左前へはじき返した。スタートを切っていた近本は三塁へ進塁。好機を拡大した一打に「食らいついて打つことができて良かった」と胸をなで下ろした。3点優勢の8回先頭では右前打。今季28度目のマルチ安打を記録した。

 「塁に出て相手を揺さぶるっていうのが自分の持ち味でもありますし。あとはなかなか思い切ってスタートが切れていないので、これからの課題として、しっかりと早いカウントで走れるようにやっていきたいです」

 自らを戒めるように言葉をつないだが、自慢の足も輝いた。初回の出塁後は、続くマルテの初球に二盗を成功。8回1死でも、この日二つ目の二盗を決めた。1試合2盗塁は8月25日のDeNA戦以来今季4度目。2位・近本に3差をつける26盗塁となった。

 「自分たちのやるべき野球をやれば、良い試合で勝つことができる。まずは一戦一戦、自分のやるべき役割をできるようにやっていきたいと思います」。無限大の可能性を秘めた背番号51は、残り18試合も全力で駆け抜ける。(須田 麻祐子)

 ○…新人の中野(神)が446打席とし、シーズン規定打席(443)に到達。2リーグ制後の阪神新人では19年近本以来11人目で、遊撃手では53年吉田義男、92年久慈照嘉に次いで3人目。

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2021年10月3日のニュース