ダルビッシュ、5度目のシーズン200奪三振へあと1 次回登板へ「投げるつもりでいます」

[ 2021年9月29日 15:23 ]

ドジャース戦に先発したパドレスのダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(35)が28日(日本時間29日)、ロサンゼルスでのドジャース戦で今季30度目の先発登板。ここまで29試合で193奪三振、この日は6奪三振で、通算199個となったが、ダブルスイッチで5回から交代した。

 初回に先制点を許した。1番ベッツに1-1から85・4マイル(約137・4キロ)の低目カットボールを左翼線二塁打、一死後3番ターナーに0-2から3球ファールで粘られた後、81・9マイル(約131・8キロ)の外角スライダーを左中間適時二塁打。3回は二死1・3塁で7番ポラックに0-2から93マイル(約149・6キロ)の外角直球を左前適時打とされた。4回で失点はその2点だけ、しかし4四球を与えるなど球数が増え、85球で交代となった。

 三振は初回に2番シーガーを外角高めの直球で空振り三振、2回は7番ポラックをスプリットで空振り三振、9番ビューラー外角低めの直球で見逃し三振。3回は再びビューラーをカットボールで見逃し三振、4回はシーガーをスプリットで見逃し三振、3番ターナーをスローカーブで空振り三振。直球の最速は94・5マイル(約152・1キロ)だった。

 ダルビッシュはメジャーで12年、13年、17年、19年と4度シーズン200奪三振を達成。日本人投手ではシーズン200奪三振は野茂英雄投手が4度、松坂大輔投手が1度達成している。試合はドジャースが2対1で勝ち、ダルビッシュの今季成績は8勝11敗となった。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――今日のピッチング。
 「制球が乱れていて難しかったですけど、ピンチになっても落ち着いて、チームに勝つチャンスを与えられるようにとは考えていました」

 ――次の登板は。
 「200三振にあと1個なので、投げるつもりでいます」

 ――後半は苦しんだ。
 「7月に股関節を痛めてから、アウトステップしないといけなくなって、スライダー、カッター系をしっかり投げ切るのが難しくなった。そこからチームとも噛み合わず、難しい試合が続いた」

 ――オフシーズンはどうするか。
 「シーズンが終わったら何がどうなっているかの検査をしないといけない。そこからどうリハビリしていくのかとか、どう元に戻すかは、球団のストレングスコーチとかリハビリのコーチとか、みんな優秀なので、その人たちと話をしたい」

 ――専門医に診てもらうのか。
 「股関節について、うちの球団の医師もとても優秀なので、まずは診てもらって。セカンドオピニオンはあるかもしれないが、今のところそこまで悪いとは思っていないので」

 ――ポストシーズンに行けないことが決まり、今日の登板はモチベーションの部分で難しかったのでは。
 「いつもと変わらないように投げたつもり。最初はなかなかリズムがつかめず、4回は良い感じだった。カーブも使えたし、遅いチェンジアップを今年初めて投げられた。最後のイニングは良かった」

 ――200奪三振への思い。
 「どうでもよかったんですけど、あと1個で、しかもまだ試合があって投げるチャンスがあるなら、狙いに行っても良いのかなと。あと『1』というのが気持ちが悪いので。このあと監督やトレーナーさんたちと話してどうなるかと」

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2021年9月29日のニュース