ホリエモン設立新球団 元メジャーリーガー・西岡剛に監督就任要請 選手兼任で招へいへ

[ 2021年9月28日 05:30 ]

堀江氏から福岡北九州フェニックス監督就任の要請を受けたBC栃木・西岡剛
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 ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(48)が福岡県北九州市に設立した新球団「福岡北九州フェニックス」が、ロッテ、ツインズ、阪神で活躍した西岡剛選手(37=BCリーグ栃木)に監督就任を正式要請していることが27日、分かった。将来的には世界進出も視野に入れる注目の新球団。その初代監督に元メジャーリーガーで、元猛虎戦士でもある西岡を選手兼任で招へいする。 

 注目の「ホリエモン球団」が初代監督として、阪神などで活躍したスピードスターに白羽の矢を立てた。すでに水面下で西岡との交渉を開始。球界関係者は正式オファーの事実を認め、要請に至った経緯を明かした。

 「堀江さんは現役にこだわっていて、西岡さんに白羽の矢を立てた。(西岡氏には)人気、スター性と新鮮さがあります」

 「フェニックス」を球団名に掲げる堀江氏の思いに合致する監督候補こそ、西岡だ。阪神時代の14年3月30日の巨人戦では守備中に味方選手と交錯し、鼻骨、肋骨の骨折や脱臼などの大けがを負った。16年にはプレー中に左アキレス腱断裂。何度も選手生命の危機にさらされながら、そのたびに「不死鳥」のごとく復活を果たしてきた。球団イメージに最適の人選と言える。

 19年からBC栃木に在籍しプロ19年目の今季も第一線で活躍。華麗なプレーは健在で、ともに06年WBCで世界一に輝いたチームメート・川崎宗則との最強の二遊間コンビは、ファンサービスや話題性でも独立リーグの活性化に貢献している。

 独立リーグに加えNPBではセ・パ両リーグに在籍しメジャーの舞台も知る球界でも希少な存在。各球団で中心的役割を果たし経験値とリーダーシップも監督適任者といえる。球歴、実績、経験、人気も申し分ない。同球団はメジャーや日本球界とのパイプも太い西岡が北九州市を盛り上げる適任者と判断。今後、本格交渉をスタートする予定だ。

 「お話をいただいたことは事実です。大変、光栄に思います。ただ具体的な(交渉や)話はまだです。栃木は自分を大きく成長させてくれた場所。今も球団や(会社の)エイジェックさん、地元の方々には本当にお世話になっています。そこに対してお話をしていない。まずはそこが先。じっくり考えていきたいと思います」

 スポニチ本紙取材に対して西岡も事実を認めた上で、就任に関しては熟考する意向を示した。球団は10月30日、11月3日の両日に単独実施するトライアウトまでに、初代監督就任を発表したい意向。韓国、台湾とのコラボレーションで世界進出も視野に入れる新球団に「西岡監督」誕生となれば、注目度は一気に高まる。

 ◇西岡 剛(にしおか・つよし)1984年(昭59)7月27日生まれ、大阪府出身の37歳。大阪桐蔭から02年ドラフト1巡目でロッテ入り。05年から2年連続で盗塁王。10年は首位打者と最多安打のタイトルを獲得し、日本一に貢献。同年オフにポスティングシステムでツインズへ移籍。13年に阪神で国内復帰。18年に戦力外通告を受け、19年からBC栃木でプレー。06年WBC、08年北京五輪日本代表。1メートル82、81キロ。右投げ両打ち。

 ▽九州アジアリーグ 2020年11月発足。21年3月から活動を開始した、九州を活動地域とする独立プロ野球リーグ。大分の「大分B―リングス」と熊本の「火の国サラマンダーズ」の2球団から成り、リーグ戦のほか、交流戦としてソフトバンク3軍や沖縄の琉球ブルーオーシャンズ、四国アイランドリーグplusの各球団とも試合を行う。

 ▽福岡北九州フェニックス 2021年4月設立。実業家の堀江貴文氏がオーナーを務める福岡県北九州市のプロ野球チーム。独立リーグ「九州アジアリーグ」に22年から参加予定。チーム名は堀江氏が04年にNPB参入を目指すも、競合する東北楽天ゴールデンイーグルスに敗れ幻となった「仙台ライブドアフェニックス」を引き継いだもの。

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