オリックス・杉本 大好物ロッテ丸飲みだ 今季12発、打率4割超えでOPSは驚異の1・520

[ 2021年9月28日 05:30 ]

オリックス・杉本 
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 “ロッテキラー”のラオウが、幕張に降臨する。オリックス・杉本が、28日から3ゲーム差で追う首位ロッテとの直接対決3連戦で、ロッテを“昇天”させる一撃を見舞う構えを示した。

 「投げミスを仕留められたら打てるし、それをファウルにしていたら打てなくなる。集中していきたい」

 ロッテ戦は18試合で打率・410、12本塁打、20打点と全てカード別最多。特に出塁率と長打率を足したOPSは1・520で、9割台で優秀な打者とされる指標で驚異的。敵地でも5本のアーチを描いており、好相性は不変。3連勝しても勝率2厘差で2位のままで逆に1敗か2分けした時点で自力優勝の可能性が消滅する大一番。“一片の悔いも残さない”スイングで再奪首へ望みをつなぐ。

 急激な成長曲線を描く理由の一つに、中嶋監督の“室内限定フリー打撃指令”がある。「“もう外で打たさん”って笑いながら言われました。外だと無意識に飛ばそうとしちゃう。室内だとケージが狭いのでライナー性、大振りにならない」。28本塁打はリーグ単独トップ。タイトル獲得となれば、球団では10年T―岡田以来、日本人右打者に限れば阪急時代の73年長池徳二以来48年ぶり。キングになることは、チームの再浮上に直結する。

 「もちろん獲りたい。ギータ(柳田)さん、レアードさん、スーパーバッターと争えていることは幸せなこと」。左太腿裏故障から吉田正が戦列復帰し、役者はそろった。世紀末覇者が逆転Vへの道筋を示す。 (湯澤 涼)

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