“浪速の轟砲”が逆襲の号砲 オリ・T-岡田が特大弾2発で9月初の3連勝 逆転Vへ「1試合ずつ勝ちに」

[ 2021年9月20日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4ー1西武 ( 2021年9月19日    京セラD )

<オ・西23>8回1死一塁、2点本塁打を放つオリックス・T-岡田(撮影・後藤 正志)
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 オリックスを6カードぶりの勝ち越しに導いたのは、苦節16年目の大砲だ。T―岡田が通算200本塁打に王手をかける今季2度目の1試合2発で9月初の3連勝を呼び込んだ。

 「(1本目は)完璧でした。いいところで、いい仕事ができたかなと思います」

 劣勢に沈む空気を吹き飛ばす強烈な一振りだった。中村の一発で先制された直後の4回2死で渡辺の初球、低め143キロを強振。右中間5階席へ豪快に放り込む12号ソロだ。

 2本目も再現VTRのようだった。「完璧でした」。2―1の8回1死一塁で2ボールから森脇の真ん中147キロ直球を捉え、またも右中間5階席付近へ。特大13号2ランを打ち込み、中嶋監督から「本塁打を本塁打で返す、というのは非常に流れがよくなる。今日は、もう、Tよくやった! いつもやってくれ!」と独特の言い回しで賛辞を贈られた。

 若手が多いチームにあって14年の悔しさを知る数少ない現役選手。ソフトバンクと優勝争い、2位で一度はマジック7を点灯させながら、勝率2厘差でかわされた。首位のロッテとは2・5ゲーム差。吉田正を左太腿裏故障で欠く苦境で15日には緊急ミーティングを開いて結束を高めた。「初心に戻って、みんなで頑張ろうという話をした。(吉田)正尚がいない分、みんなで、つなぐ。一試合ずつ勝ちにいく」。指揮官も「一つずつ勝っていくだけ。帰ってくるまで頑張りましょう」と呼応した。背番号55が再浮上への号砲を鳴らした。(湯澤 涼)

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