大阪ガス連覇 史上3チーム目快挙、2安打2打点奮闘の末包が涙「よくやった自分」

[ 2021年7月15日 05:30 ]

第46回社会人野球日本選手権決勝   大阪ガス4―2三菱重工East ( 2021年7月14日    京セラD )

<三菱重工East・大阪ガス>連覇を飾り胴上げされる大阪ガス・前田監督(撮影・後藤 正志)
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 決勝が行われ、大阪ガスが三菱重工Eastを下して2大会連続2度目の優勝を果たした。大会2連覇は第34、35回のトヨタ自動車以来で史上3チーム目。5回に中軸の連続適時打で2点を勝ち越し、3投手の継投で逃げ切った。最高殊勲選手は4試合に登板して計19回無失点で3勝を挙げた河野佳投手(19)が輝いた。

 マウンドに歓喜の輪が広がる。コロナ禍で2年ぶりの開催となった大会で史上3チーム目の連覇達成。前田孝介監督(51)は「素晴らしい選手、スタッフに恵まれた」と感無量の表情だった。

 同点の5回1死一、二塁で主将の峰下智弘が初球を右中間へ二塁打して勝ち越し、続く末包の右前適時打で突き放した。2安打2打点と活躍し、7回に二盗も決めた1メートル88、110キロの巨漢・末包はお立ち台で「よくやった自分!」と笑いをとった後、「2年前は出場がなく悔しかった。この大会は貢献できた」と涙を流した。

 前田監督は18年の都市対抗、19年の日本選手権は副部長で日本一を経験。今年1月に就任すると橋口博一前監督が築いた機動力野球を継承し、投手を含めた守りの野球を融合させた。今大会は足を絡めて得点につなげ、投手陣は5試合で計4失点と踏ん張った。

 指揮官は「この結果は自信につながるが、都市対抗では何のアドバンテージにもならない。課題を整理して準備したい」と2大大会連覇を目標に掲げた。(中澤 智晴)

 ▼大阪ガス・河野(最高殊勲選手に輝く)好リードしてくれた(捕手の)鳥飼さんに感謝したい。初の全国優勝なのでうれしい。

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