阪神・スアレス テレビ解説で球場訪れた藤川氏の前で12戦連続セーブ 伝説的守護神超える球団新記録

[ 2021年6月14日 05:30 ]

交流戦   阪神6ー5楽天 ( 2021年6月13日    楽天生命パーク )

<楽・神(3)> ナインとエアタッチをかわすスアレス(撮影・大森 寛明)
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 クールな右腕が吠えた。1点リードの9回2死一塁。小深田の三塁線へのライナーを木浪がジャンピングキャッチした瞬間、阪神・スアレスが球団記録を塗り替えた。5月13日中日戦から始まった登板試合の連続セーブは、並んでいた08年藤川を抜き単独トップとなる12試合まで伸ばした。

 「基本的には行ったところで集中することを意識しているけど、ここまでいい成績が残せて良かった」

 5―5で9回の攻撃を迎えた時点では、藤浪が続投の準備をしていたが、近本の勝ち越し打で舞台が整う。2死から田中貴に中前打を許したが、自慢の剛速球を軸にパ・リーグの首位をねじ伏せた。

 この日は偶然にも藤川氏がテレビ解説で球場を訪れていた。チームの伝説的守護神の目の前で新記録を樹立。チームメートだった昨季まで誰よりも気さくに声をかけてくれた異国の先輩に、頼もしい姿を披露した。

 チームの好調で登板が増えていただけにリーグ戦再開までの4日間は貴重。「全部勝ちにいくつもりでやって、シーズン終わった時にいい成績が出ていればいい」。再開後もフル回転を誓った。

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