阪神・佐藤輝 2リーグ制後新人初となる得点圏最高打率なるか

[ 2021年6月1日 05:30 ]

◇セ・リーグ得点圏打率10傑◇
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 【Weekly Data展望】本塁打を量産する新人の佐藤輝(神)は、勝負強い打撃も併せ持つ。今季の得点圏打率はリーグ4位の.320。1位は同僚・梅野の.471だが、5月以降に限ると佐藤輝が.391で梅野が.333と逆転する。2リーグ制後、新人の得点圏打率最高順位は52年佐藤孝夫(国鉄)、58年森徹(中)、16年高山俊(神)の2位。佐藤輝が1位になると初の快挙だ。きょう1日から阪神は本拠地の甲子園でオリックス、ソフトバンクと3連戦を行う。今季の佐藤輝は甲子園で打率.301と3割をキープ。同球場の得点圏打率は.364とさらにはね上がる。チャンスでどんな打撃を見せるか注目したい。

 阪神は他にもマルテが得点圏でリーグ2位タイの打率.333、サンズが同じく5位の.309とそろって高い数字。2リーグ制後、同一球団による得点圏打率上位独占は1~3位が最多で85年阪神がバース.392、平田勝男.391、岡田彰布.377と記録したのがあるだけ。今季の阪神に更新の期待がかかる。85年に2位の平田は先発7番で117試合に出場。全試合4番を務めた掛布雅之は打率.300、40本塁打、108打点と優勝に貢献したものの、得点圏打率はリーグ32位の.248と低かった。今季の阪神も佐藤輝が6番、梅野が7番と、ともに下位が健闘。「伝説の猛虎打線」をほうふつさせる布陣で独走態勢を築く構えだ。(記録課・宮入 徹)

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