東尾修氏 見応えあったG岡本和との対決…西武・松本に必要な「ひと味」とは

[ 2021年6月1日 22:20 ]

交流戦   西武4―4巨人 ( 2021年6月1日    東京ドーム )

<巨・西>5回2死一、二塁、岡本(左)に中前適時打を打たれた松本(撮影・尾崎 有希)
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 試合は9回に西武がメヒア、森の一発で追い付き、引き分けに持ち込んだ。スポニチ評論家の東尾修氏は森の同点アーチを絶賛し、先発・松本に必要な投球の「ひと味」について言及した。

 まずは9回、同点ソロを放った西武・森の打撃を褒めたい。見事な一発。カウント3ボールから直球を狙い打ったが、力むことなく振り抜いた。この場面。甘いボールが「来た」と思った瞬間に力が入り、そうなると高い飛球を打ち上げてしまうもの。森は打ち損じることなく確実に仕留めた。

 試合は引き分けに終わったが、西武・松本と巨人・岡本和の対決は見応えがあった。4回の先制ソロ、5回の中前適時打といずれもスライダー。特に5回は低めの難しい球だった。松本は全体的に非常にいいボールを投げていたが、岡本和の粘り勝ち。松本にしてみれば同じ球種、同じ速さ、同じタイミングで打たれた。今後に工夫が必要だ。

 例えばボールをリリースする際、あと5~10センチでいい。今よりボールを前(打者側)に持っていって、そこで放せるか。その「ひと味」がほしい。ここで「間」が出来れば打者のタイミングをずらし、体勢を崩すことができる。私自身もそうだが、松本も決して身長が高いわけではなく、腕も長くはない。そこで必要なのが5~10センチの差なのだ。

 そのためには下半身の粘りも必要だし、リリースポイントが見えづらくなるように左肩を開かないようにするフォームも大切。「ひと味」が加われば松本の投球はさらに良くなるはずだ。

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2021年6月1日のニュース