広澤克実氏 阪神ロハスは間違いなく打つ!! 21打席無安打は実戦不足 助っ人1番手まで期待できる

[ 2021年5月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3ー14ヤクルト ( 2021年5月18日    甲子園 )

<神・ヤ(8)>5回 1死 中越えに本塁打を放つロハス  (撮影・成瀬 徹)
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 【広澤克実 視点】ロハスは、間違いなく打つ。他の選手が力負けしていたサイスニードの150キロ真っすぐを、まぐれではバックスクリーン左に放り込むことはできない。この日は左打席でのアーチだったが、昨年、韓国球界で本塁打と打点の2冠王に輝いたのも、うなずける。

 技術面での裏付けもある。体の重心がスウェー(前に移動)せず、軸がぶれずに、しっかりと残って、そのまま体の回転で打てている。スイングも大きな欠点は見当たらず、やわらかいバットコントロールもいい。なにより迫力がある。

 この試合の第1打席まで21打席にヒットが出なかったのは、単なる練習不足…、いや実戦不足だろう。来日前にどれほどの練習ができたのかはわからないが、少なくとも投手との真剣勝負はできていないはず。5回の次の打席で中前適時打を放ったように、試合出場を続けていけば、本来の力を発揮するのも間もなくだ。そして、その場合、助っ人1番手まで期待していいのではないかと思わせる。

 大山も近々、昇格してくると伝わる。マルテ、サンズ、そして佐藤輝…と並ぶ打線はリーグ最強と言えるだろうが、もしポジションの関係や外国人枠の問題でロハスが先発出場できないとなれば、あまりにも、もったいない。現状ではロハスが外れる選択肢も十分にあるのはわかるが、100%のパフォーマンスでの可能性は最上位かもしれない。

 ここまでの首位快走の最大要因は投手力によるものだった。しかしロハスが加わり得点力が上がれば、チームの勢いはますます出てくると見る。(本紙評論家)

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2021年5月19日のニュース