西武・栗山がオリックス・由伸撃ちマルチ プロ20年目が球団生え抜き初の2000安打へ好発進

[ 2021年3月27日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4ー3オリックス ( 2021年3月26日    メットライフD )

<西・オ>3回1死一塁、中前打を放つ栗山(撮影・尾崎 有希)
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 プロ20度目の開幕。西武・栗山は難攻不落の右腕を打ち、大きな目標に向かって「2歩」前進した。

 「球界を代表する投手なんで、センターを中心にと試合前から考えていた。だけど、まさか2本ともセンター前にいくとは思っていなかった」

 初回、1点を先制後の2死三塁で、山本の高めに浮いたフォークを中前へはじき返し、2点目を奪った。昨季は4試合で1勝2敗だった難敵。自慢の強力打線は対戦打率・163に封じ込まれた。栗山も10打数1安打だったが、3回の第2打席も中前打。メモリアルイヤーをマルチ安打で発進し「いい形で打ち返すことができた」と笑顔を見せた。

 試合前。辻監督はコーチ、選手を集めて「一打席一打席大事に立つ。ピッチャーも一球一球大事に投げる。一を大事に頑張っていきましょう」と訓示した。一を大事に│―。指揮官の思いが背番号1に伝わった。生え抜き初となる通算2000安打までの道のりは残り72本になり、37歳は「まだまだ遠いんで今日みたいに集中してやっていけたら、自然と近づいてくるんじゃないか」と先を見据えてうなずいた。

 「やればできるよ できるよやれば…」。昨季に続いて使用する登場曲、クレイジーケンバンドの「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。」の一節を体現するように、150キロを超える直球で押し、切れ味鋭いカットボールを駆使してきた相手エースを打ち崩した。開幕戦から背番号1が、チームを勇気づけた。(花里 雄太)

 ≪史上54人目大台へあと72本≫栗山(西)が2打数2安打で通算安打数を1928安打に伸ばした。史上54人目の大台まではあと72本、西武生え抜きでは初の到達となるがどうか。

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