智弁学園5年ぶり8強 右腕・小畠 内野ゴロ18、1奪三振で完投 新庄打線「ゴロで打ち取る」狙い通り

[ 2021年3月27日 11:28 ]

第93回選抜高校野球大会第8日第1試合 2回戦   智弁学園5-2広島新庄 ( 2021年3月27日    甲子園 )

<智弁学園・広島新庄> 力投する智弁学園の先発・小畠 (撮影・後藤 大輝)
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 第93回選抜高校野球大会第8日は27日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦が行われた。第1試合では智弁学園(奈良)が広島新庄を5-2で下し、優勝した16年以来5年ぶりの8強に進出した。

 
 奈良県勢は、25日に天理も8強進出を決めており、77年(天理=8強、智弁学園=4強)以来44年ぶりのダブル8強入りとなった。

 智弁学園は背番号10の右腕・小畠一心が丁寧な投球で2失点で完投した。
 
 内野ゴロ18とゴロの山を築き、三振はわずか1。試合後、「先発は大会前からいわれていて、準備できていた。1年夏に甲子園で投げたが、良いピッチングできなかった。その時の3年生の分まで投げることができた」と安ど。「要所要所を抑えることができた。相手打線は三振をとりにくいので、そこはゴロを打たせて打ち取ろうと思った。まっすぐとツーシーム中心でいった。良さが出せました」と胸を張った。

 小坂将商監督も「丁寧にしっかり低めに集めて、高めをうまいことファウルを打たせてカウントを取れていてよかった」と話し、「丁寧に放ってる分、ゴロになったと思う。新庄さんが低めをまったく振らなくてしんどくなったんですけども。ストライクに、ボールになるような変化球をよく放ってた」と称えた。

 打線は1点を追う3回、2番・垪和拓海の遊撃内野安打で同点に追いつくと、なおも一、三塁で3番・前川右京が詰まりながらも遊撃後方へしぶとく落として勝ち越し。さらに、4番・山下陽輔が右前適時打で続き、3連打で逆転に成功した。4回に中陳六斗が中犠飛で4点目を加えると、6回にも1番・岡島光星の左前適時打で5点目。着実に得点を重ねた。

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