野村謙二郎氏 救援陣で苦しんだ昨季を思い出す苦い敗戦 リリーフ陣は打たれた後の切り替えが大事

[ 2021年3月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6ー7中日 ( 2021年3月26日    マツダスタジアム )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】広島にとっては痛い敗戦で、救援陣で苦しんだ昨季を思い起こす結果になった。大瀬良が完投ペースだったとはいえ、ブルペンは準備していたはず。打たれたケムナも含めてキャンプから2カ月近い時間をかけて首脳陣が選んだメンバーだ。期待して出しているのだから、打たれたからといって下を向いているわけにはいかない。

 リードしている場面で投げる投手は抑えて当たり前とみられる難しい役割だ。しかも、開幕戦。中日も福が走者を出して苦しみ、祖父江も失点した。他球場では巨人・中川も最終回に追いつかれた。経験のある投手でさえ、そうなのだ。独特の雰囲気があり、その点は考慮してあげたい。

 今季の広島のブルペンには新人3投手が加わった。今回の結果を受けて「次は自分が」と意気込む人がいるだろうし、打たれた人も「次こそは」と思ってほしい。打たれた後が大事。抑えることでしか自信は付いていかない。その競争の中で継投の形が固まっていくことを期待したい。(本紙評論家)

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2021年3月27日のニュース